広報かつら No.337 1998(平成10)年 6月
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中高生の間で急増する 覚せい剤の乱用 覚せい甲この恐ろしい薬 物の汚染は、いま、中高生の 間にまで及んでいます。覚せ い剤事犯で補導された中高生 の人数はここ数年増え続けて おり、平成九年には過去最悪 を二年連続で更新し、平成七 年に比べて二倍以上に上って います。 (人) 覚せい剤事犯で補導された中高生の人数 薬物乱用は ダメ。 250 200 15【1 10【〉 50 8 イ。 薬物乱用の恐ろしさを きちんと子どもに伝えたい 平成元年2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 「覚せい剤なんて一般人には 縁のないもの」と思われるか もしれませんが、街を歩けば、 外国人の密売グループが若者 をねらって声をかけたり、携 帯電話で注文を受けたりし て、意外なほど身近な場所で 覚せい剤の密売が行われてい ます。 そういうなかで、中高生で も簡単に覚せい剤を手に入れ たり、仲間同士で学校でやり とりしたりすることも珍しく なくなっています。少年への 薬物汚染は確実に広がってい るのです。 呼び名は変わっても 恐ろしさは変わらない 若者たちの間では、覚せい 剤は「S(エス)」「スピード」 などと呼ばれ、覚せい剤への 抵抗感が薄れています。乱用 のきっかけは、「ダイエット に効く」「気持ちがよくなる」 といった誘い文句や、友人の 誘い、好奇心から。心身をボ ロポロにしてしまうという覚 せい剤の恐ろしい一面をしら ないために、安易に手を出し てしまうのです。 しかし、呼び名が変わって も、覚せい剤の恐ろしさに変 わりはありません。その魔の 手から子どもたちを守るため には、まず、覚せい剤の危険 性を正しく伝えることが何よ 薬物の誘惑から 子どもを守るために 日本以上に少年の薬物乱用問題が深刻なア≡ ≡ メリカでは、子どもが薬物に対して「NO!」; ;と言えるようにするために親ができることと; ;して、次のような10か条を挙げています。 ;①飲酒や薬物について子どもと話し合う。 至②子どもの話をよく聞く。 ;③子どもが気分良く話ができるようにする。 ;④子どもが強い道徳心をもつように助ける。 ≡⑤あなた自身が模範となり、例となること。 りも大事です。 薬物の恐ろしさとは 覚せい剤をはじめ、大麻、 コカイン、ヘロインなどの薬 物乱用は、本人だけでなく家 族や社会にも大きな影響を及 ぼします。 ①自分の意志では コントロールできなくなる 乱用を繰り返すうちに、薬 物への耐性ができるため、量 や回数が次第に増えます。薬 への身体的・精神的な依存症 が強まり、自分の意志では薬 物使用のコントロールができ なくなります。 ②心身がボロボロになる 集中力の低下やイライラ、 ;⑥子どもが仲間から圧力を受けても支えてあ≡ … げること。 ;⑦家庭内のルールを決めること。 ;⑧健康的で創造的な活動を奨励すること。 :⑨他の観たちと協力する。 ;⑬子どもに問題のある場合の対処方法を知る。; ウ=I‖l=‖‖=‖=‖=llllll=‖==‖‖l=llぐ 無気力、意欲低下、乱暴にな るなどの人格障害、食欲減退 や血圧上昇、静脈炎などの弊 害が表れます。また、急性中 毒になると脳出血により死亡 する場合もあります。 ③殺人や事故の原因になる 幻覚や妄想が強くなり、と きに錯乱状態に陥って発作的 に他人に暴行を加えたり、殺 害したりすることがあります (平成九年中の覚せい剤等に 起因する事件の検挙人員は二 百三十一人)。 ④害は半永久的に続く 覚せい剤乱用による精神障 害は治ったように見えても、 突然再発することがありま す。(フラッシュバック)。 ●六月二十六日は 国際麻妾乱用撲滅デー 政府ではヤ成九隼.JJか ち毒物乱用董造本曹 設耶,し、薬物乱〓の防直に 取り組んでいます・ 薬物乱用は、世界が.九 となって仰決†べき人きな 腰邁牽哲頂金斎豪替志歯医 デーモ中心に 麻華乱〓撲滅のキャンペー ンが冥施されています・ *少年の薬物乱用でお困りの方は、各都道府県警のヤングテレホンコーナー、 または都道府県の薬務課へご相談ください。 (8)

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