広報かつら　No.335　1998（平成10）年　4月

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わが国の経済は複合的な要 因による長期不況にあり、そ の影響で地方財政は極めて厳 しい状況下にあります。 村の平成10年度予算はこの 現状の中で、内部経費につい ては一層の経費節減と合理化 を進めながら、村民の生活環 境の整備充実と福祉の向上の 発展を図りつつ、事業推進に あたるよう予算の編成をいた しました。 歳入については、地方財政 計画により、自主財源の確保 に努めることはもとより、地 方交付税交付金を計上し、過 疎地域活性化特別措置法等に よる制度資金の活用を積極的 に図りながら、桂村第3次総 合計画の施策を基に、生活基 盤としての社会資本の整備、 ゆたかな うるおいのある 村づくりに向けて 桂村長 大森 藤和 緑化の推進、第2に学校数育 と生涯学習の充実、文化遺産 の保護継承、第3にスポーツ、 レクリエーションの充実、高 齢者対策と福祉の充実、保健 医療の拡充、第4に農林業と 商工業の振興、観光開発の推 進、第5に消防、防災、交通 安全体制の整備等を重点目標 に事業の推進を図ってまいり ます。 財政運営につきましては、 一般財源の伸びが期待できな い中にあって、国・県の施策 に呼応し、制度資金並びに補 助金等の活用を積極的に図り つつ、一部、、財政調整基金、 村債管理基金、環境整備事業 基金の取り崩しを行い、でき る限り効率的に村民の要望に 応えるべく予算編成をいたし 住民福祉の充実を計 画的に進め、「ゆたか な、うるおいのある 村づくり」 の実現に 向け、第1に上下水 道の整備、生活環境 の整備、文化施設の 整備、公園の整備と 「 ました。 その結果、一般会計予算給 額が37億1千6百85万1千円 で前年度の予算に対し、4 5%の増となりました。 次に主なる施策について申 し上げます。 1.生活環境整備推進につい ては、上水道老朽管更新事業 を進め、下水道事業は本年度 使用開始と事業変更認可申請 により事業の拡大推進を図り、 農業集落排水事業についても 供用開始に向け、事業推進を 因ってまいります。 2.学校数育と生涯学習の充 実については、学校教育を始 めとして生涯学習に重点を置 き、沢山小学校の外壁改修及 び屋上防水工事、桂中学校に ついては、プール循環濾過装 置取替工事費を計上いたし、 学校施設整備を図ってまいり ます。生涯学習については、 桂村立図書億∵資料館の開館 に向け、予算を計上いたしま した。人材育成事業につきま しては、引き続き村民の海外 視察研修を実施して、国際的 視野を広め、国際交流、村の 活性化の為の人材育成を図っ てまいります。また、外国青 年招致事業も継続して実施い たします。公民館活動につい ( ては、各種教養講座の内容充 実に努め、村内の文化遺産の 保全・保護継承の推進に努め てまいります。 3.スポーツ、レクリエーシ ョンの充実については、健康 の保持と体力づくりのための 活動を幅広く展開し、愛好者 への推進を図ってまいります。 また、高齢者の方々、寝た きり老人等入浴サービス、緊 急通報システムの拡充、自動 消火器の取り付け、各種定期 健康診査、健康相談、成人病 対策を実施し、きめ細かな保 健対策を継続して進めてまい ります。社会福祉協議会の充 実と事業推進にも努めてまい ります。 4.農林業と商工業の振興、 観光開発等の推進については、 農業の組織化と農用地の高度 利用を図るべく、県単補助事 業を積極的に取り入れ、併せ て農用地の流動化を推進し、 特産地の形成、観光農業の振 興、高付加価値作物の開発等 生産物の品質の向上、生産拡 大を図ってまいります。また、 畜産振興につきましては、優 良牛の生産、常陸牛の産地化 を促進するための各種助成金 を計上いたしました。商工業 育成については、小売店舗の 活性化が図られるよう指導体 制の強化に努め、商工業従業 員の健康維持増進支援の助成 金等も計上いたしました。 観光リゾート開発等には、 御前山県立自然公園周辺地区、 矢の目沢放牧場並びにうぐい すの里一帯を拠点として、都 市との交流を進め観光農業の 促進を図ってまいります。 5.消防防災につきましては、 村民の生命、財産の安全を図 るうえからも施設充実に努 め、消防ポンプ自動車1台、 小型ポンプ付積載車2台を更 新すべく予算を計上いたしま した。交通安全対策につきま しては、制度資金の効率的な 運用により、住民の生活に不 可欠である生活道路の整備等 についても計画的に推進して まいります。 環境衛生事業の一環として、 広域し尿処理場並びにごみ処 理施設負担金、農業共済事業 の財政基盤強化のための負担 金、かねてより懸案事項であ った火葬場整備については、 本年度より大宮地方広域組合 へ加入のための負担金の計上、 各特別会計への繰出金等も計 上いたしました。 以上が予算編成の概要であ ります。 (3)

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