広報かつら No.332 1998(平成10)年 1月
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海外研修視察に参加して 団長 会沢 弘次 この度、ふるさと創生事業 海外研修団一行㍊名(事務局 2名含) は、去る‖月18日よ り11月25日の8日間、イギリ ス・ドイツ・フランスの3か 国を視察し、それぞれ見聞を 広める事ができた。 イギリスでは、先進的な高 齢者福祉施設「デイケアセン ター」訪問。 ドイツでは、バイエルン州 シェルナッハ町において ・農家民泊による農業体験 交流 ・有機栽培農家訪問 ・農協及び地ビール工場の 視察 ・町長と町の各施設見学 ・クアハウス体験等 フランスでは、パリ市内の 歴史的建造物を見学。 ・ノートルダム寺院 ・エッフェル塔・凱旋門 ・ベルサイユ宮殿等 ☆主な視察内容 イギリスにおいては、高齢 者福祉施設「エルジンデイケ アセンター」及び「トムソン デイケアセンター」を視察し た。この施設はイギリス全土 に広がるボランティア団体の 一つで、高齢者のコミュニケ ーションの場でもあり、車で のドライブや絵画、手芸、体 操等無理にならないよう取り 入れているとの事である。 相当な高齢者もいたが、み んな元気に笑顔で迎えてくれ た。イギリスは、2千3百万 人の人達がボランティア活動 に進んで参加し、誇りをもっ て活動しているという。我々 も大いに見習うべきであると 考えさせられた。 ドイツのシェルナッハ町で は、農家での体験交流がメイ ンであった。この辺りは、ド ナウ川の流域に面した片田舎 であり、絵面積約40K m、人 口五千2百人で桂村とほぼ似 ている。酪農の他、穀類・馬 鈴しょ等を生産している。 ここでは、ある有機栽培農 家を見学した。この農家の耕 地は、17ぬで数多くの野菜を 栽培している。70%は直売し、 30%は大手販売先へ渡す。 有棟栽培の品は、2倍から 3倍の価格で販売されている が大変人気があり、遠方から も購入に来るらしい。しかし 在庫の産物を見た限りでは、 シーズンオフのせいでもあろ うか、あまりよい品ではない ものも見受けられた。 農家民宿の体験は、4班に 分散し、実際に乳牛の世話や、 干し草を与える等の体験をす る辛ができた。団員は、自分 を始め誰しも言葉がわから ず、何かと苦労したが、身近 に接していくうちにお互いの 気持ちも通じ合い、ピールで 乾杯しながら楽しい体験交流 をする事ができた。 2日目の夜は、民宿の方々 との全員交流会でカール・エ イシンガー氏によるドイツの 農業後継者育成に関する講演 を聞くことができた。そして コーラスグループによるドイ ツの歌や、我が女性団員を中 心とした 「かつら音頭」 や、 唄、踊りなど大いに親善交流 を深める事ができて、一同満 足感で一杯であった。 フランツ・リンドナー町長 /l\ は、我々ひとりひとりと握手 しながら快く出迎えてくれた。 そして、2日間にわたり諸 施設を先頭に立って案内して くれた。その町づくりは、若 者が喜んで豊かな生活ができ る場をつくること、子どもの 教育を優先させること、都会 から呼び寄せるための自然共 生の環境づくりをする事など 大胆な発想を着実に実行しで いる。グリーンツーリズムな どもその一つである。町長の (9)

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