広報かつら No.324 1997(平成9)年 5月
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ではないだろうか。 。企業は人なりと言うが、温 室育ちの企業は成功はむずか しい。町として自力更生を主 眼として企業育成を考えてい る。町に住む若者達は、町の 補助金をあてにせず、自分達 で出費し、リスクをおいなが らも自由な発想で、いろいろ なイベント事業を行っている。 行政は支援策だけを考えれば よい。正にその通りだと思っ た。 。飯高町の産業振興センター この施設は、いろいろな加工 品の製造が行われ、この町は、 住民主導型で、町民が求めれ ば施設整備はするが、試験研 究の段階に援助して、生産販 売に入ると、自分達で出費し、 自主運営させるようにして成 功している。 。地場産業の掘り起こしと商 品化。産物の開発。集落観光 資源の開発。自然景観環境の 整備。都市との交流等わが種 村でも、地域振興策として、 「100人会議」等を設け、幅広 い意見を求め、人が希望と誇 りを持って快適な暮らしがで きる村にしたい。 .( ◇研修を通して◇ -人との出会いー ○バスの中で、自己紹介、意 見交換にドキドキ・ハラハラ させられましたが、22名の仲 間とのふれあいは貴重な体験 でした。 0名古屋の観光バスガイドの 素晴らしい接客ぶり、グッド タイミングのお茶とお菓子の サービス、仕事と個人技のコ ンビネーションに感銘。同性 として大いに見習い、今後に 生かしたいと意識改革をした。 ○定年を過ぎた老の日から第 一線で働く人達を見た時、非 常にうらやましいばかりだ。 説明をする企画課長さん、福 祉施設で働く人、旅館従業員、 添乗員、ガイド、事務局の現 役の方々、それぞれ活気ある 行動、働きぶりをつぶさに見 て、私たちも、もっと頑張ら なくてはと、強く反省するよ い機会でした。 。御木本幸吉の施設を見学し、 彼の事業の成功が後世の多く の人の働く環境ができた。こ こでは、マスコミの偉大さも しみじみ感じた。 0江戸・明治・大正・昭和を 生き抜いた偉人。真珠王御木 本幸吉 全財産を投じ、愛妻 うめの支援で、ついに養殖真 珠に成功。その後、妻の死に くじけず養殖に専念し、世界 の女性の首を真珠で締めたの である。鮒歳のエジソンに会 い、「私が発明界の小さな星 の一つとすれば、あなたは月 です。」 とほめられた幸吉。 日本にもこのようなすばらし い偉人がいたことを認識した。 0今回の研修を通して感ずる ことは、見たり聞いたり、は だで感ずることの尊さ、百聞 は一見にしかず、井の中のカ ワズではないが、こういう意 味からも大いに勉強になった。 0それぞれの地域で、自分達 の住んでいる町を少しでもよ くしようと真剣に取り組む姿 に感動し、同時に我々の種村 は、まだまだ恵まれていると 思った。天候も温暖、自然も 豊か、今後は住みよいふるさ とつくりにできることから実 行。そして、お互いの話し合 いが大切だと思う。 0本村にアイデア課という窓 口を作り、広く村民より提案 つくりを求め、検討してはど うか。それぞれの考えを出し 合えば、おのずと地場産業に 火がつき、村民と行政が一体 となり、若者が定住できる村 になるのではないだろうか。 0どこの町、村でも高齢化現 /-1ヽ 象になりつつある現状、私た ちもこれから先のことを考え、 対応できるように今のうちか ら福祉関係のことに協力した いと心新たにした。 。種村でも県立自然公園の御 前山と那珂川、関東の嵐山と 言われるはどの四季いろいろ のすばらしい自然に恵まれた 場所があるのですから、もっ と観光に力を入れて桂村の名 を広げたい。 0事業を実施する場合、成功 するか失敗するか不安はつの るが、失敗を恐れないで、先 進地で見事に成功した例を見 聞し、その姿勢がすごいと思っ た。 ○桂村の福祉協議会が法人化 され四年目を迎えるわけだが、 施設もなく狭いところで事務、 備品などの置き場に困ってい る状態。本村も高齢化率25% になってきた現在、総合福祉 センターが必要と思う。費用 は多額になっても総合的なも のを希望。最小限(健康相談・ デイサービス・リハビリ・入 浴・軽食堂・運動施設・娯楽 室・乳幼児の遊び場所・その 他) の施設がはしい。 ○桂村観光開発の例として、 「那珂川のライン下り」 「魚 の料理」 「山菜料理」等を主 役にし、村のイメージアップ。 TV・ラジオ放送でアピール をし、客を迎えて交流をする ことが大切ではないかと特に 感じた。 。他町村ではまねのできない もの、自分の村を再度見直し をする。資源(人・歴史・景 勝地・物質等) はどんなもの か。それらを集めてみること。 0今後は、この度の先進地で 勉強してきたことを無駄にす ることなく、住みよい種村づ くりに貢献しなければならな いと思う。村当局も折角養成 した人達を有効に活用し、按 会ある時に、必要に応じて私 たちを活用してもらいたい。 0村の活性化を図る手段とし て、村人口の増加、あるいは、 村外より当村に呼び込んだ施 設の構築。即ち、サイクリン グロード・ハイキングコース・ 史跡巡り・那珂川を利用した カヌーの競技会・あるいは、 そば打ちの講習・田植えの体 験・秋の収穫体験・サツマ芋 の掘り取り体験等、考えると いろいろアイデアが浮んでく るはず、何んと言っても他所 から客がきて交流するように 行政と地域の住民が真面目に なって考えて行かなければな らないのではないかと思う。 ●(5)

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