広報かつら No.323 1997(平成9)年 4月
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活力と うるおいのために 我が国の経済情勢は、個人 消費、住宅建設、設備投資等 に明るい動きがみられ、生産 は穏やかながら増加傾向にあ るものの、地方財政は依然と して厳しい状況にあります。 この現状の中で予算編成を いたしました。 村の平成9年度の予算編成 方針は、この厳しい財政状況 を踏まえ、なお一層の経費の 節減と合理化を進め、村民の 生活環境の整備充実と福祉の 向上発展を図りつつ、事業推 進にあたります。 歳入については、地方財政 計画により、自主財源の確保 に努めることはもとより、地 方交付税交付金を計上し、更 には過疎地域活性化特別措置 法等による制度資金の活用を 桂村長 大森 藤和 ノllヽ 積極的に図りながら、限られ た財源を効率的に配分し、健 全なる財政運営を基本として、 引き続き桂村第三次総合計画 の施策を基に、生活の基盤と なる社会資本の整備を計画的 に推進し、「ゆたかなうるお いのある村づくり」 の実現に 向け、第1に上下水道、道路 交通網等、生活環境の整備、 文化施設の整備、公園の整備 と緑化の推進、第2に学校数 育と生涯学習の充実、文化遺 産の保護継承、第3にスポー ツ、レクリエーションの充実、 高齢者対策の拡充と福祉の充 実、保健医療の拡充、第4に 農林業と商工業の振興、観光 リゾート開発の推進、第5に 消防、防災、交通安全対策等 体制の整備等を重点目標に事 業の推進をはかってまいりま す。 財政運営につきましては、 一般財源の伸びが期待できな い状況下にあって、国・県の 施策に呼応し、制度資金並び に補助金等の活用を積極的に 図りつつ、村民の要望に応え るべく予算の編成をいたしま した。 その結果、一般会計の予算 総額は35億5千5百83万6千 円で前年度に対し、9・2%の減 少となりました。 次に主なる施策について申 し上げます。 一生活環境の整備推進につ いては、上水道の整備と合 わせて、下水道事業の整備 についても早期供用開始に 向け、事業の推進を図って まいります。道路交通網の 整備等についても計画的に 実施してまいります。 二 学校教育、生涯学習の充 実については、学校教育を 始めとして、生涯学習に重 点を置き、村民が誇れる文 化施設である図書館等の早 期完成を目指します。また 国際交流化時代に対応する 語学指導を行う外国青年招 致事業も継続して実施いた します。 なお、公民館活動につい ては、各種教義講座、学習 についても、内容の充実に 努めるとともに、村内の文 化遺産の保全、保護継承の 推進に努めます。 三 スポーツ、レクリエーショ ンの拡充につきましては健 康の保持と体力づくりのた めの活動を幅広く展開し愛 好者へ推進をはかってまい ります。また、高齢者の方々、 寝たきり老人等、弱者に対 ( しても入浴サービス、緊急 通報システムの拡充、自動 消火器の取付け、各種定期 健康診査、健康相談、成人 病対策等にも配慮し、きめ 細かな保健対策を継続して 進めてまいります。 また、社会福祉協議会の 充実と事業推進にも努めて まいります。 四 農林業と商工業の振興、 観光開発等の推進につきま しては、農業の組織化と農 用地の高度利用を図るべく、 基盤整備事業の推進、農用 地の流動化、特産地の形成、 観光農業の振興、高付加価 値作物の開発等、さらには、 生産物の品質向上、生産拡 大もはかってまいります。 また、畜産振興につきまし ては、優良牛の生産化と併 せ、常陸牛の産地化形成を 促進する各種助成も計上い たしました。 商工業育成については、 小売店舗の近代化と活性化 がはかられるよう指導体制 の強化に努め、また、商工 業従業員の健康維持増進支 援の助成金等も計上いたし ました。観光リゾート開発 等には、御前山県立自然公 園周辺地区、矢の目沢放牧 場、並びにうぐいすの里一 帯を拠点として、都市との 交流を更に進め、観光農業 の促進をはかってまいりま す。 五 消防、防災につきまして は、村民の生命、財産の安 全の観点からも、なお一層 の整備を進めてまいります。 交通安全対策につきまし ては、制度資金の効率的な 運用により、住民の生活に 不可欠である生活道路の整 備等についても計画的に推 進してまいります。環境衛 生事業の根幹をなす、広域 し尿処理場並びにゴミ処理 施設負担金と本年は新たに 農業共済事業の財政基盤強 化のための負担金の計上、 各特別会計への繰出金等も 計上いたしました。 以上、新年度予算編成に あたり、基本的な姿勢を述 べましたが、今後とも効率 的な行政運営に意を用い、 健全財政に努める所存でご ざいます。 正しく使おう 暮らしに役立つ みんなの税金 佳 千 根 関 ●・:1∫
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