広報かつら No.322 1997(平成9)年 3月
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転倒などが直接の 原因です。 農舎・畜舎など の施設での作業や その他(機械・施 設以外) の作業で も、墜落・転落・ 転倒、火・熱気に よる事故などが発 生しています。 年齢別にみると、 農事従事者の高齢 化に伴い、高齢者 の割合が多くなっ ています。六十歳 以上の死亡事故は 全体の約七割にも 春の農作業が忙しくなるこの時期は、 毎年、農作業中の事故が多く発生して います。農作業中の死亡事故ほ年間三 百五十〜四百件も発生しており、四月 から五月の二か月間でその四分の一を 占めているのです。 事故で特に目立つのは、トラクター やコンバインなどの機械の操作中に起 こる事故で、全体の約七割を占めてい ます。乗用型トラクターの転落・転倒、 歩行型トラクターでの挟まれ事故、農 用運搬車の転落・ ▼農作業安全のポイント 無理せず機械捷作は慎重に ●農作業死亡事故の発生件数(平成6年) 上ります。 このような農作業事故を防ぐには、 作業前に機械の点検・整備、資材の準 備を整え、計画的な作業を心掛けるこ と、慣れた作業や機械の扱いでも油断 しないこと、自分の体調や体力を考え て無茶をしないことが、まず大事です。 また、家族や周囲の人も、高齢者の 方に対しては、作業分担を見直す、声 をかけて安全を確認し合うなどの配慮 を し た い (農林水産省「農作業事故調査報告書」よりノ も 】…‖‖‖‖‖…川.‖‖……-ほ全な農作業をするために刷…棚昭一‖…‖… ●農繁期前に機械や作業場所の点検・整備を ●危険を予知し、転落・転倒事故のないように ●一人作業を避け、連絡をとり合い安全作業 ●日常点検、適時適正な整備を忘れずに ●取扱説明書、注意マーク、注意事項を守りましょう 男女が共に 自分らしい生き方が できる社会を わが国の女性が初めて参政権 を手にしたのは昭和二十一年四 月十日。これを記念して昭和二 十四年以来、この日から始まる 一週間が「婦人週間」 と定めら れています。 四十九回目を迎える今年の 「婦人週間」 のテーマは 「21世 紀に向けて自分らしい生き方が できる社会を創ろう」。キャッ チフレーズは「未来へのアクセ ス パスワードほ『個性』」。女 性の地位向上を目指した啓発活 動を全国的に展開しています。 男女の区別なく 「個性」を発揮 女性の社会進出が進み、女性 の地位向上のための法律や制度 (*1)が整備されたことによっ て、男女間の不平等は少しずつ 解消されてきました。しかし、 男女の能力や役割に関する固定 的な考え方(*2) は、いまな お根強く残っています。 「婦人週間」 では、男女双方 が理解し、協力しあい、共に自 分らしい生き方ができる社会を 目指しています。男女の区別な く、それぞれの 「個性」 を生か せる社会づくりが求められてい るのです。 ( ⑳ ちふうぽう 「男子厨房に入らず」 「子 どものことは妻任せ」。こ れでは、男性は家族への責 任や生活を営む張り合いを 放棄しているようなもので す。男女の固定的な役割分 担の意識は、男性の生き方 をも縛ってしまうものなの ⑳ ①男女雇用機会均等法…募 集・採用から退職・解雇 までの雇用に関する男女 の均等な取り扱いを定め ています。 ②育児・介護休業法…育児 休業制度や介護休業制度、 育児・介護をする男女労 働者の支援措置について 定めています。 です。 あなたを守る法律 生活者としての男性 (8)
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