広報かつら No.313 1996(平成8)年 6月
7/14
た成人病を発症させる最大 の危険因子(リスクファク ター)となっています。で すから、肥満にならないこ とが成人病を予防するうえ で、もっとも重要な対策と なるのです。 食べ過ぎや運動不足が 肥満の原因 肥満を予防するには、そ の原因を理解する必要があ ります。食べ過ぎや誤った 食べ方(偏食)、運動不足 など、主として食生活を含 めたライフスタイルの異常 が原因となっています。 成人病の原因の一つに挙げられるよ うになりました。肥満は糖尿病、高 脂血症、高血圧症、動脈硬化症といっ 食べ過ぎは、体が必要とする以上 のエネルギーをとることを意味して います。余分なエネルギーが脂肪と 欧米はもちろん日本でも、 肥満が は、食べ過ぎでなくても 太りやすくなります。 運動不足は、体を動かすことによ るエネルギーの消費を減らし、余分 なエネルギーを体の中にためること なって体に蓄えられてしまうのです。 食べ過ぎを防ぐには、食事の時間 を規則正しく守ることや腹八分目の 食べ方の習貫をつけることなどが大 ( 切です。また、ストレス の解消を食べることで図 らないこと、高カロリー の脂肪が多く含まれた食 品や甘いものなど体の中 で脂肪に変わりやすい食 品を避けること、間食を 控えることなども大切で す。 どか食い、まとめ食い といった誤った食べ方も 肥満の原因です。「夜食症」 と言われるように、一日 に食べる量の半分以上を 夜間にとるような食べ方 になります。 そのうえ、体の中で脂肪をつく りやすくし、消費エネルギーの六 〇〜七〇%を占める安静時の代謝 エネルギーを減らすなど、太りや すい体質をつくってしまいます。 遺伝が肥満に関係するのは 二割ぐらい 最近、太るのは遺伝のせいである という話を聞きます。しかし、肥満 の原因に遺伝が関係するのは二五% ぐらいで、残りの七五%は食生活、 運動習慣が関係しています。食べ物 が少なかった戦時中や終戦直後には、 肥満がはとんどなかったことを考え れば分かると思います。 いずれにしろ、肥満を予防するに は食べ過ぎや誤った食べ方を避けた 食生活を確立することと、運動の習 慣をつけることが大切です。 l\ ●.●. 」 l._._._._ 国民安全の日 7月1日 生活のすべてに安全を 「無病息災・家内安全」は、だれもが厭うことです。しかし現実には、毎年多くの方が不慮の事故で亡くなっ たり、重軽傷を負ったりしています。 ふだんの生活で予期せぬ出来事、「これぐらいならいいだろう」「少しの間だけだから」などといった不注意や 不用心が、事故や災害につながります。 いっでも、どこでも、注意や用心を怠 らない習慣をつけたいものです。 まずは家族で話し合い、家庭のなか から、「生活のすべてに安全を」を目指 しましょう。 ●(7)●●広報かつら 6月号●
元のページ