広報かつら No.311 1996(平成8)年 4月
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第34回桂中学校卒業式 感動の 「卒業証書」 桂中学校の正門に入ると、四季の変 化に身をさらし、黙して語らず生徒達 の登・下校を見守ってきた木々が芽ぶ き、花芽がふくらみ、春の香りを運ん できました。その木々にも淋しいつら い別れのときです。また黙って生徒達 を見送ります。でも、巣立っていく卒 業生は忘れません。桂中学校の匂いを…。 3月12日、一人ひとりに「おめでと う」の言葉とともに卒業証書を手渡し た、所定雄校長は、 「卒業証書を手渡すとき、〝ありがと う″ の言葉や〝笑顔″をみたとき3年 間の桂中学校での教育の成果をみるこ とができました。一人ひとりの目の輝 きを脳裏に焼きつけておきます。この 卒業証書には、数々の想い出、ご両親 の限りない愛情が込められています。 そして期待が…願いが込められていま す。卒業おめでとう。」 と学力の向上 に努め、奉仕作業、部活、各種学校行 事に力いっぱい頑張った卒業生への想 いを述べ、そして新たなる出発に際し、 (一)、「この世に1人しかいない価値 ある自分を、命をどう育てたら良いか、 生き方を考え努力して欲しい。不幸な 出来事で失った友の分まで目標に向かっ て、より自分を大切に進んで欲しい。」 (二)、「自分の持っている良さを延ば して欲しい。見方、考え方等学んでき し た自分を更に知り、理解を深めながら 磨き、個性豊かな人間に。ながい人生 ですが 〝私は若い…先がある″と安易 な気持ちになりがちですが一日一目大 切に、それぞれの生活を達しく21世紀 の自分をみつめ、豊かに強く進んでく ださい。」と励ました。そして、父兄 の皆様にご苦労に対してのことばと感 謝を申し上げる最後の式辞。深々と礼 をする所定雄校長に、目頭熱くハンカ チをそっと当てる卒業生とご父兄の方々。 来賓の大森藤和桂村長、宮本仁村議 会議長、加藤木徳一部数育委員長、小 松崎誠PTA会長から 「卒業証書を受け壇上からお辞儀する りっばな成長姿に、そしてこれからき びしい競争世界に、飛び立とうとする 一人ひとりに感銘をいたしました。適 切な判断力、責任ある行動で進んで欲 しい。高村光太郎の詩〝私の前に道は ない・私の後ろに道はできる″を送り ます。」 「人間としての基礎づくりは これからです。自分をみつめ 〝自重″ 〝自愛〃を。」「中学校での生活は、今 までの経験は生きる 〝力″となり〝勇 気″となり将来をみつめる基となりま しょう。りっばな生徒であった皆さん を祝福できることに大きな喜びを得て います。新しい時代の皆さんに期待し、 出発を祈っています。」「学校関係者、 村関係者が注いでくれましたご指導、 ご配慮に感謝申し上げます。義務教育 を終え、社会人として進む一歩の皆さん が、さらに〝一回り″も〝二回り″ も //ll 大きく成長するよう願って 〝学習心″ を送ります。」 と、それぞれに励ましの言葉や祝辞、 更に在校生の送辞を受けた朗名(男性 36名・女性47名) の卒業生は、「希望 みなぎる…友情厚く…わが中学のゆく て栄あり…」と、高らかに校歌をうた い、桂中学校の生徒であった 〝誇り″ 〝自信″ そして 〝意欲″を胸に教職員 や在校生に見送られ学舎をあとにしま した。 ▲限りない愛情が込められている卒業証書を手に全員で歌う最後■-.交歌です。1 ●q劉●ヰ広報かつら 4月号●

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