広報かつら No.310 1996(平成8)年 2月
6/18
⑳⑳⑳⑳お飽官金尋哲曹帆墓守⑳⑳◎○ 勲五等囁宝章 北方 冨永 福寿さん 全国学校図書館協議会長貴を 五位渕真美さんが受貿 /. 冨永さんは、昭和3年小於 小学校に奉職、以来昭和42年 に御前山村立御前山中学校長 として退職するまで、多年に わたり国内外教育者として職 務に精励し、指導育成に多大 なる貢献をされました。これ らの功績が認められ叙勲の名 誉に輝いたものです。 「種村内はもちろん、広範囲 の師弟関係者からお手紙をい ただきますが、差し出す方も 氏名を書き忘れる年令なんで すよ。」 と、温厚なお人柄で笑顔をみ せる冨永福寿さんと奥様のよ 第41回青少年読書感想文全 国コンクール (総務庁・文部 省後援) で、茨城県では種村 阿波山 五位渕真美さん 〓 七・県立常北高校2年) が全 国学校図書館協議会長鷺を受 賞しました。表彰式は、東京 千代田区の東京会館で行われ 父母とともに出席。ご臨席の 皇太子ご夫妻から言葉をかけ られ 『とてもうれしく、非常 に緊張した』と話す真美さん が読んだ本は、『その時が来 るまで』。エイズ患者の少年 が、唯一の友人と二人で偏見 や差別と聞い、其の友情、最 高の友人を育てる話。 し子さん。ご夫婦とも教育者 ですが昭和11年から17年まで、 北京(中華人民共和国の首都) を始め、石家荘、天津等での 教育指導育成にあたられた経 歴を含みます。現在でも日本 各地での北京会と称した師弟 会が3年毎に開かれるのです が、「遠隔地での出席ができ なくなったことを非常に残念」 と、北京での生活はお二人に とって大きなインパクトを与 えられたようです。また、病 弱なお子さんを育てる過程で は、教育するというより大変 なご苦労のもと原因不明の病 脳性まひで生まれた時から、 言葉と身体に障害を持つ真美 さんは、高校の普通科に通い 健常者と高校生活を一緒に送っ て2年日になります。『私を 優しく違和感なく受け入れて くれる、とても素敵な心の持 ち主ばかりの今、いる友達を 宝物の一つと思います。私は 友達といると障害など忘れて 菅と同じ普通の高校生なんだ と実感しうれしくなります。 エイズ患者の少年に比べて幸 せなことに気づいたこと。ま た、本と同じような温かい友 人を持ち、私の生きていくた めの参考書となりました。』 /tlヽ と、感想文に記しています。 普通高校で学ぶ生活は、一人 ひとり育てられてきた環境の 違いがありますので、良い意 味での観察ができるし真美さ んにとって刺激の強いものだ ろう、と思います。障害をもっ ていてもあえてきびしく育て られた五位渕さんご夫妻、 「だから今の高校生活は楽に 思います。学校の規則などは 楽なことです。規則がどうの こうの、と守れない生活を…‥ と考えるのは健康者、健常者 であるゆえに気がつかないの では……」との感想もいただ きました。 魔との戦いをなさったお二人 ですが、今回の名書を心から お祝い申し上げますとともに、 益々のご健勝をお祈り申し上 げます。 ○広報かつら 2・3月号00(6)○
元のページ