広報かつら No.309 1996(平成8)年 1月
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信頼関係を深める 実践活動を 種村の皆様、新年おめでと うございます。年頭に当たり、 種村も皆様も、より良い年で ありますようお祈り申し上げ ます。 21世紀のふさわしい 種村の農業を 平成八年の新年を迎え謹ん で新年の御挨拶を申し上げま す。 私共農業委員一同目的達成 のため、きびしい農業情勢を をはじめ、関係者の方々の御 、 二㍗∴一.∴∴ 力ても、自然災害をはじめ、各 分野にわたる大事件は、私た ちに形容し難い不安をもたら し、その後遺症は、これから も続くことと思われます。こ れを思えば、国民誰しもが、 各自の立場を自覚し、責務を はたしながら、物心両面のよ り豊かな日本を、自らの手で 作り上げ、国際社会の一員と 弘漕ぎ抜く施策を磨り懸命に努 力を重ねてまいります。 昨年十一月新食糧法がスター トし、国の農政は私共より見 林れば半分逃げ腰としか考えら ヽ れません。 り 細川内閣が「ミニマムアク セス」 の法により毎年四十万 トンもの米の輸入が決定され、 この米の量は茨城県の生産量 に匹敵する量であり、毎年少 しずつ増やすと言う極めて憂 慮する農政への混迷と不信の 気持ちを生む結果となってお ります。 表むき経済的に豊かな現今 /lヽ 昨年は、本村教育全般にわ たり、着実な歩みを進めるこ とができましたことは、皆様 ですから、利にあわないから と農業は捨てられ、田畑が荒 れてしまい、山林資源も荒れ 放題、これでは何処が豊かな のかと首を傾げたくなります。 土地を荒らしたら再生産が 不可能となります。 私共は祖先より遺産を受け 継いで現在を手にしておるの だから未来をひらくために過 去を捨てるような愚行は許さ れることではないし、飽食の 時代は何時までも続きません。 今、輸入農産物の安全性、 高齢化社会の健康の重視、育 ち盛りの子供達のアレルギー しての存在を、確かなものに しなければならないことは、 申すまでもありません。 今年は、こうした事を潜ま えて、村も私たちも、誤りの ない歩みを発展的に進めたい と、切に願ってやみません。 幸いにも、本村小中各学校は、 新制度の移行も順調で、学校 本来の学習指導に力を注ぐ努 力をして参りました。今年は この努力を実らせるためにも、 学校が直面する深刻な問題を 克服するためにも、親・子・ 教師間の、信頼関係を深める 実践活動を進めながら、行政、 性の原因と、もう既に食べ物 の見直しが始まっております。 農業委員会も新しい二十一 世紀にふさわしい、都市近郊 である桂村の農業を図りなが ら精進してまいります。 皆で村をみつめ豊かな心を 持つ桂村をつくつて行きましょ 〜つ0 村民皆様のご健勝を祈り年 頭の御挨拶といたします。 地域、保護者の役割分担と、 責任の自覚を高めて行きたい と考えます。一方、生涯学習 についても、実践段階に入り ました。これからも、皆様の 要望に応える、施策、設備等 も可能な限り整え、皆様の活 動を支えたいと思います。ど うか、経済と文化活動を、車 の両輪ととらえて、真の豊か さを享受されますよう、皆様 の積極的な参加と、活動をご 期待申し上げます。これから も、教育行政に対する御理解 と御協力を、お願い申し上げ 新年のあいさつと致します。 ノl\ 咲き誇る金木犀の香の満ちて古 き家はしばし華やぎの中 大森 久子 風透る縁側に漫画読む少年不意 に声あげ笑ひ転げる 高堀よしの 浜名湖を一目見下ろす旅の宿思 スノた ひ出を短歌にせんとペンとる 佐川 あや とき ゆったりと流るる時間もまた魅 力予定の仕事今日はあらねば 杉山みち子 それぞれにわが家を治むる子ら を見て心安けく家路につきぬ 宮本ふみ江 残り魚放りてやればウォーと呪 む愛に報ゆる野良猫の眼ぞ 山形 式妙 紫蘇の花こばれゐてわずかに秋 保む小さき旅より戻りたる朝 渡辺千妙子 株分けを怠りし菊小さくて何に 心を奪はれし日々か 綿引 栄子 風病みし子の咳しずまりて眠る 時こほろぎの声冴えてきこゆる 青柳 京子 石岡の高速道路より見る筑波眺 めよければしみじみ見つむる 石井きぬ子 ●広報かつら 1月号÷÷(4)÷

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