広報かつら No.296 1994(平成6)年 11月
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私の生涯学習 孫根 加藤本紀子 今、私が毎日していること は読書です。 子供達の辛が敗れてから今 日まで、就寝前の30分から2 時間位がその時間です。高校 のときから古典には興味があ ったのと、充分な時間が希て たことでそれらの本を読んで いました。続いて各時代の女 性の生き方の書いてある本、 歴史小説、エッセイ、長編小 説と続いています。 最近、夢中で読んだ本は中 国の張戎(ユン・チアン)と いう女性の書いた「ワイルド ・スワンL です。纏足をして いる祖母の時代から、毛沢東 が亡くなった頃の作者まで女 性三代のノンフィクションで す。 一人ひとりがみな主役 岩船小学校のPTA母親文 庫は、とても熱心に活動して います。子供達が卒業しても このまま終らせたくない、と の思いから始まった読書グル ープに入会しました。結成4 年のグループで会員は6人で す。活動は、読書振興会に出 席し諮演を聞いたり、都合の 良いときに集まり会員どおし の情報交換をしています。 今後、文学の地を尋ねたり 他のグループの方々との交流 を深めていけたらと思ってい ます。 今年は公民館主催のハイキ ングに参加しました。自然を 見つめ直すという目で、コー ス添いを観察しますと思いが けない発見や感動がありまし た。湿原には湿原の、そこに 生きる生物にはその場填に合 ったサイクルのあることがわ かります。 今、自然環境の保護がさけ ばれていますが、人間との調 .( 」、 和を超えた自然の流れを感じ る心こそが大切なのではない 生涯学習については生涯学習推進室(教育委員会) お問い合わせください。℡約12211㈹ けたらと思います。 .( 華やげることなきわがすぎゆきを 思ひをりカンナの花を労りつ、 渡辺千妙子 丈高き夏草を略々刈り終へて手足漬 かりしこの真清水よ 櫛引 栄子 農業をせぬわれなれど出穂をまつ稲 穂に雨を恵みやれと囁ふ 青柳 京子 天女になり飛んでいるようだと宇宙 船より向井さんの元気な声聞こゆ 石井きぬ子 移りゆく時の流れも知らぬ気に氷河 は動かず凍と動かず 大森 久子 あかがね色の独裁者の條に泣き崩る 、人らよ催眠の覚むる日は何時 高堀よしの 額こけたる母の寝顔を見つむれば 過ぎし日の想ひ深まりてくる 佐川 あや 大人気なき汝らのいじめのいやみに もなれて飲み居り二杯日の茶を 杉山みち子 さらさらと土剥がれ落ちて現職しき 馬鈴薯の玉出づ掘る手に重く 宮本ふみ江 幼子の瞳が我を見据えおりおかめに 見るや鬼とも見ゆるか 山形 式妙 窪広報かつらl‖]号課業(4)罪

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