広報かつら No.295 1994(平成6)年 10月
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▼骨粗しょう症とは 背中が丸くなったり腰が曲 がったりしているおとしより の背骨を調べてみると、ちょ うど大根に「すLが入ったよ うな状態で、骨の硬さが失わ れてもろくなっています。 このように、丈夫なはずの 骨が弱くなる病気が「骨粗し ょう症」です。症状が進むと 背中や腰などが曲がったり痛 んだりするだけでなく、ほん の少しの衝撃で手首の骨や背 骨、太ももの付け根の部分な どが折れてしまうようになり ます。 骨租しょう症が最近大きな 問題となっているのは、高齢 化の進行に伴って、骨折がも とでおとしよりが寝たきりに なるケースが増えているため 健康づ<りのポイントは 栄養・運動・休養 周囲田回国国を 予防しましょう 3つの八一 き です。藩たきりの原因の約2 割が骨組しょう症による骨折 といわれています。 ▼なぜ、骨粗しょう症に かかるのか 骨は赤ちゃんから大人へと 成長してい〈過程で徐々に骨 量(骨の密度)を増していき、 40歳代までは増加が続きます。 しかし、それ以降は次第に骨 量が減少し弱くなっていきま す。特に女性の場合、閉経期 を迎えると骨の中のカルシウ ムの減少を抑える女性ホルモ ン 「エストロゲン」が分泌さ れなくなるために、60歳を過 ぎるころから急激に骨の老化 が進みます。(男性の場合は女 性に比べてはるかにゆっくり と進行します。) i T このような年齢による生理 現象に加えて、骨の形成に必 要なカルシウムが不足したり、 運動不足のためにカルシウム が骨に吸収されなかったりす ると、骨はさらに弱くなって いき、骨粗しょう症へと進行 します。 ▼骨粗しょう症を 予防するには この病気を予防するために は、まず、骨董が貴大となる 40歳代までに骨量をできるだ け多くしておくことが大切で す。 若いときの無理なダイエッ トは骨粗しょう症の原因とな ります。バランスよく栄養を とり、適度に運動して骨を強 くしておくよう心掛けましょ 、つ○ 年を取ればある程度骨が弱 くなるのはやむを得ませんが、 心掛けしだいで骨董の減少に ブレーキをかけ、骨を丈夫に することができます。 ①カルシウムを十分にとる カルシウムは日本人に最も 不足している栄養素だといわ れています。栄養のバランス を考えながら、牛乳や乳製品 ②日常生活の中で運動を 身体を動かすことで骨董が 増すことは実証されています。 まず、歩くことから始めて 少しずつ運動量を増やしてい きましょう。体撮も取り入れ ると一層効果的です。 を中心に、1日600喝以上とる ことを目標にしましょう。 運動は、無理をせず、気の 合う人と一緒に楽しみなが ら続けましょう。 牛乳には、朋9中潮叩のカ ルシウムが含まれています ′llヽ ▼日 時 11月16日㈹午後一時半 ▼場 所 水戸保健所 ▼対象者 40歳以上の女性 (25名) ▼検査内容 問診・計測・手部Ⅹ線撮影 ▼検査料金一、六五〇円 ▼申込み 桂村役場保健課へ直接来所 あるいは電話でお申込くだ さい。℡89〜2211㈹ ▼受付期間 11月l日〜4日 (定員になりしだい締め切 ります) ※検診会場へは、送迎(村バ ス)予定です。 ⑧適度に日光に当たる ビタミンDは、カルシウム の骨へのとり込みをよくする ビタミンです。適度の日光浴 はビタミンDを活性化させ、 カルシウムの吸収を促進しま す。散歩する程度で十分です。 最も大切なのほ、この三つ のことを毎日続けることです。 日常生活の中に上手に取り入 れられるよう工夫してみてく ださい。 骨租しょう症検診のお知らせ 諾広報かつら tO月号葦深(2)荘
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