広報かつら No.290 1994(平成6)年 5月
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億5千万円と多角な経営であ る。 この町は「日本一の川柳の 町」として有名である。自然石 を利用した川柳句碑175基が、 川柳の小径、川柳公園に立ち 並ぶ。公園は高台にあるため 眺望はよく、四季を通じての 憩の場、レクリエーションの 場、コミュニティー広場とな っている。現在は70名が会員 で、他県からの参加者もいる 程の盛況ぶりである。 ☆俺に似よおれに似るなと 子を思ひ ☆睡蓮へ水もゆれては ならぬなり ☆上の子は足だけ 母の足にふれ 等と名作が数多いとか。又、 法然上人ゆかりの「誕生寺」 で有名な町でもある。 農村型リゾートセンター ししぶてい 「治部邸」を見学した。文和 元年(一三五三年) に九州日 向国(宮崎県)から戟乱を逃 れこの地に帰農した旧庄屋の 治部家の屋敷である。 庄屋の屋敷を宿泊研修施設 に改修して農村リゾートの核 としての施設は、町で1億円 の経費をかけた。 等自炊が出来るように 設備が整っている。ス ポーツ設備としてサイ クリングの自転車やテ ニスコートも有り、の ぴのぴと楽しみながら 心身共にリフレッシュ 出来るので、今若者の 人気を呼び盛況である という。 桂村でも宿泊料を安 くして、揚槽にも浸っ て気軽に宿泊出来る温 かいふるさと心に触れ るような設備をすべき だと痛感した。 細い曲りくねった登り道の 高台の山手地区に白壁の大き な長屋門を待った居宅は、江 戸時代の豪農の面影を今に伝 えている見事な構えの建物で あった。間数が多く、開放的 で広々としていた。年間にし て八〇〇人が利用し、宿泊定 員は30名で、バス・トイレ・ 自炊で(米・調味料品等が準 備されている) 1泊宿泊料は 大人3千円、小人は2千円で 利用できる。 雇具類(ふとん・シーツ・ 浴衣)、扇風機、蚊帳、蚊取 器、温風機、こたつ、あんか (、 老人福祉サービス事業内容 は、デイサービス・ヘルパー 4人、保健婦2人、入浴サー ビスは1〜2、ねたきり老人 は月一回の実施で活動的には 桂村と同じ位かと思った。老 人ホーム、老人憩の家があり 町民の安心感がしのばれる。 人材育成事業として久米南 町では、20名がヨーロッパを 硯察研修したそうで、参加者 の年齢は若い者が少なく50歳 以上であると聞いた。 これから地域づくりに貢献 できる村を背負う若者の人材 育成を考えた場合に、効果的 魚心に研修(久米南町役場にて) な方策を検討し、いかにすべ きかの施策を感じた。 この種村人材育成事業に、 幅広い学生、子供達を対象に 国際交流、あるいは教育の一 部として、国内外を問わず目 で見、体で体験させ、未来に むけて夢と希望をあたえるこ との出来る事業を計画実施す べきである。いずこも同じ悩 みがある。 久米南町の1億円の創生資 金の使途は 物産センターへの助成(50%) 景観整備事業への助成(30%) 人材育成事業国外研修(20%) どこの町も一番の悩みは、 自立自活専業農家をどうする か頭を痛めており、若者の定 住を切に望んでいることであ る。 わが村でも同じである。 5日間の研修は晴天に恵ま れて研修地での見聞を広め、 参加された方々とも交流を深 めたことを学んだ事は大きな 収穫であった。 これからこの研修を活して 少しでも皆で、ふるさとの活 力ある村づくりの推進に役立 ちたいと思った。 ′し 参加された方々の感想と意 気込みを掲載しますと ▼種村においても、恵まれた 自然環境を利用した適地適 作の農産物を作り、活性化 を模索する必要がある。行 政と住民が一休化し、目的 にむかっての事業を行うべ き。 ▼新しい農業への取組みを早 急に対処すべきである。生 産者の生産意欲の向上の促 進と農村景観保全も重要と 考える。 ▼農業の企業化を ▼半端なものでないリーダー の育成、意欲をもつ指導者 等リーダー育成塾の設置を。 ▼人材育成事業の方法につい ては、日帰り研修や講師を 招いての研究会等5日間程 度の内容にしては ▼2泊ぐらいでの専門分野の 研修を考えては ▼子供達を対象にした国内研 修、国際交流の計画を考え るべき、若い年令層の人材 育成が望しい。 ▼総合福祉会館の設置を、又 公共の福祉施設(老人ホー l l・ - 一 讃広報かつら 5月号茶業(4)罪
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