広報かつら No.275 1993(平成5)年 2月
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このように、私達は郷土の人 々の語り草として、今の世まで も語り継がれていることを素直 に認めなければならないと思う のです。そしてこのような珍し い伝説は、私達郷土人の心の誇 りとして、今後も子々孫々に語 り継ぐ責務があるのではないで し辛つか。 私は申し上げたいのです。伝 説と迷信とを混同している方々 に、この地方に「松を植えては、 いけない………… 」これは迷信 ではなく、私達祖先の素朴な感 情と、敬神崇祖の心のほとばし りとして語り継がれた、一つの 伝説であることをご理解いただ きたいのです。そして、「松を 植えると、誰かが怪我をする」 と言うことは、この祖先の語り 草を、何時の世までも守り残し ておきたい為の、一つ手段とし ての生活の知恵であると、考え ては頂けないでしょうか。 そのように考えると、非科学 的とか、迷信だとか言わなくと も、民話・伝説にたいしての理 解が頂けると思うのですが、如 何なものでしょう。 このような、生きた故郷の、 心の歴史・感情の歴史こそ、無 形の文化財として、後世に残し /\ ておくことも、私達現代人の責 務ではないでしょうか。 さらに、素晴らしい現代の物 質文明下の世代に、ややもする と、郷土愛とか望郷とかという ことを蔑視・あるいは軽視しが ちな今の世相の中に育つ子ども たちに、母親が我が子に語りか けるような心で、静かに語って 上げることは、成長Lつつある 子供の心の教育の立場からも大 切なことではないでしょうか。 私の、このたびの放送は、そ のような心で、次代を担う子供 たちに、優しく、思いやりのあ る、豊かな心を育てたい気持ち で、又、改版発行も、活字ばな れしつつある子供たちに、読ん で頂ければと思い、全文書き直 し、全文ルビ付きという子供向 けに編集した訳です。 どうぞ、忌悼のないご意見・ ご批判をお待ちしています。 平成三年三月昔日 桂村阿波山五五六-二 徳宿 邦思 大森藤和桂村長はじめ、来賓 の石川多聞県議、消防関係者、 警察関係者、村議会議員等が見 守るなか、出場人月一九五名の 分列行進、団員の姿勢・服装点 検、隊機器具点検、更に永年勤 続者の表彰等新春恒例の桂村消 防団出初式が一月十日、桂中学 校校庭を会場に行われました。 この日は厳寒でありましたが 団員の規律正しい動作に、大森 藤和桂村長から「日頃定まった 職業の傍ら、訓練・予防活動等 献身的に邁進されておりますこ とは、利害を超越した郷土愛の 更に「水戸市との事務委託に る常備化を本年四月一日より 施し、火災発生時の緊急出動 ・救急業務・消防関連施設の 査察業務等地域住民の生命と 財産の保持がより充実強化さ れる旨消防行政の倭展をめ ぎしていきます」との式辞 がありました。 精神、誠に感謝に堪えません」 ト消防車務委託による常備化 (四月一日より) 建設中の水戸市消防本部北消防署 飯富出張所(仮称) ▲姿勢・服装の点検 罵(7)洋謹広報かつら 2月号罵

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