広報かつら No.274 1993(平成5)年 1月
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てごさきじんじゃつちかわら 手子后神社の土と瓦 遠い昔のお話です。 責の蹴邪の椙として、土地 の人々から欝られ措いた「中 予扁桃禦に儒わる古い昔のお 話です。 刊郎釦畢の長い麒卦をもつ、 このお揖の何軒の願帽か愚かで ほありませんが、梯の木部の長 い家都の厳には、このお揖の押 野そして親船が閻噺い杉の木 立ちの中に、静かにたたずみ、 そのお社のお寮は、何とも言え こうごう ない神々しいお姿でした。 しかし、長い瞳史をもつこの いた お社も、いたるところに傷みが こげつく あらわれ、とくに本殿の木端造 りの励勒の傲みは、知るも礁鶴 七屋根姿でした三とに爾願 のひどい時などには、れおお くも利殿の中の耐掛りがひどく 見るも恕願なお社になってしま うのです。 Lた 帥撃このお社をあがめ慕っ ていた郎争の桃ぶたちは、この 諮れ恕てたお社の屋根を見て、 ふるさとの伝説 「このままでは、もったいない めぐ ことだ。神の恵みの厚い、おら たちの手で何とかしなければな るまい」 と、村人たちが三人五人と彩 まって、本殿の屋根を、難の邦 で倣砂申し上げようと榔縦がま とまりました。しかし、いかん せん学部しい村人たちで汁。い その榔糀を集めることすら容易 ではありません。集まった人た ちは、弼を轡享撃至んでし まいました。 その時でした。」ルのある影 とき もう 都が立ち上がって申しました。 「皆さん、如何がなものでしょ う。卦跡をふき撃言には、た こば くさんの邪や木端を集めなけれ ばならない。しかし、おれたち にそんな余計な金があるわけじ ゃない。でも、おらが里には、 倣前の村には見られない、前掛 らしい霊がある。この土を屋根 に乗せてみてはどうでしょう… .:‥::」 ひとほうはう 「うーん、それもーつの方法か もかからん、しかし………どう して土を屋根に和せることがで √ヽ きるんだい?」 一人の老〞が若者に戯しまし とくい た。若者は得意そうに答えまし た。 「この里の土は、魅前の土と凝 って視りが強い土だんべ、千。 その粘りの強い土を水と瀞ぜ眺 め、逝部な大きさに樅を蹴り、 それを酔いて三の水和のよう なものを造るんだ。そしてその 一つ一つを屋根にのせるんだ。 そうすりや、木酔をのせたのと 同じだし、それよりも、ずっと 長持ちするじゃないかゾ 「そりやあー良いことだ/そう すべ、え、そうすべえー」 と、謝しはまとまり、畢漸次 の日から土を衝く炬に取り掛 かりました。 土を集める者、水を酔ぜて掛 り眺める者、射き繋を射若者、 衝きあげる者、と、仕事は争鮮 以上にはかどり蕾あまりで、 すっかり焼き土(衝き挙が酔 藤山がりました8 いよいよ、お粥の卦掛に焼き 瓦をのせる仕事へと進みました。 層捗をつくり、焼き瓦を運ぶ 者、そして、それを木端のよう に¶寮に並べる者、と、力を合 わせての仕事なので、一目で仕 上がり蘇陽らしい屋根が、励蔀 に藍芸がりました。村人たち は曇詳ですロ 「素晴らしい屋根ができたぞ、 今度は爾掛りなどしないし∴ポ めでた さゆう 久的な屋根になったぞ。目出度 いことだJあでたいことだ/」 と、おおはしゃぎ、酔によっ てその腱は郎手鮮帽の家でのお 樅の擬掛りが触まりました。 やがて、瀞掛りも票になり こ ヨ需お々、村人たちはそれぞれ の家に帰って、いままでの鮎や かさはどこへやら、家の中は水 を打ったような静かな夜となり ました。 お揖の森写タローが、触湘 しく勒いております。 さ 群帽の老‰も、ほろ酔 よ い知新で床につきました。 その時です。 今までの静けさを敬っ て、纂′チッ㍑ぅ 不知醇な触靡がお社の方 から聞こえてくるではあ りませんか。そして間も なく、がらがら、がら一 っ′勧解い音が攣Jえて きました。 絶代の老父は、バッと 酎を蝕まし、はじめは喪 を上げ耳をそばたててお りましたが、この卦辟な 物音に、稔代の老父は、 ▲ ( 「郁蔀かが起こったか′こ ま と、ぱっと助ね起き、如炬靡 を遺して↓削翫にお社の方へと 走っていきました。 がらがら′がらっ′という音 はなおも続いております。 お社に、はせ参じた絶代の老 肇震のあまりにも変わり 泉てた様子に、ただ新鮮と立ち すぐんでしまいました。 そのころ村人たちは、やはり 掛軸の卦辟な物音に起こされて、 このお社に鮮まって参りました凸 そして、晦耶患り上げたばかり (九ページに続く) 墨広報かつら1月号喜嘉(8)詫

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