広報かつら No.273 1992(平成4)年 12月
4/10
圭じ 混った木立ちの間を曲がり曲が れ で れ い と る す 、今 ま い かい、 沢 あずさぎか 小豆坂の腋ばあさん ぐ が道 は す 、 0 ら は あ い そ 舎南ほた の の 装写り 細筆昔 さ の 道引ま れ 木き で や て 々ぎ 、っ 立竺も 杉 と 派ば取 う 、山 高左右う小 根ね折苦学 地ちし 校 j或冒て を にや 後曽 登窟がに る て 、 奉るさとの伝説 凰魚苗買慧鱒遁勤- まみなみ 真南に向 「小豆坂」 坂 に 出 合 人・な り がj反除筈 ⊂ の通芸道か った急な坂道であったと言われ ています。 今は昔、星間はこの道を遣る ひと 人もありますが、夜になると人 こひとりとお さみ っ子一人通らない、淋しい坂道 でした。北風にゆすぶられる、 二だ 木立ちのもの淋しそうな音は、 この坂道をいっそう淋しく、む おそ しろ恐ろしいぐらいでした。 ちゆうとしみずわで 坂の中途には、清水の湧き出 るところがあります。その清水 おと こが の流れは如く木枯らしの音にま が そ る 木こ 聞きれ湧わ枯か こ は き ら え そ 水奪し て れ の の ら聞こえてまいります。 た き な たかかな またある時は、高く。悲し いような、泣くような… さみ …聞くに堪えない淋しい 声なのです。 じって、サラサラ……サ しず ラサラと、静かに静かに ほそぼそなが 細々と流れております。 こ そ その声は、 の し 風 暗見て の fヨ い こ 書 不ぶの 気き微字水 味みか の な な 流 坂声 れ 道 は の か 、二女 Ⅰ;∃ あ ま は 青書 、 ’ る い に 時は低く り 微音交ま更三 ま か じ に な つ 流 声 て れ できず、その日その日 なみだ 涙で送っていました。 な はなし 村の年寄りの話では、 ひとl}ぐち 「昔この坂の上に、一人暮しの おばあさんが住んでいたそうだ まご 始めは、お守いさんと一人の孫 Lあわ むすめ 娘と、三人暮らしの幸せな生活 を送っていたが。……… ある時のこと、孫娘はおじい さんの言い付けで、川向うの村 まで使いに行かせられました。 なんにちた しかし、何日経っても孫娘は掃 き って釆ません。 きょうかえ あす 老夫婦は、今日帰るか、明日 帰るかと、毎日毎日孫娘の帰り つきひ を待っておりました。が、月日 が流れ、三年たっても、五年た なおとさた っても、何んの音沙汰もなく、 とうとう孫娘の姿は二度と、こ の老夫婦のもとには帰って釆ま せんでした。 おじいさん、おばあさんの、 悲しみはたとえようもありませ んでした。おじいさんは、その とこ 悲しみがもとで、その後床につ き、とうとう孫娘の姿も見ずに 亡くなってしまいました。 恋 お し じ 一 み い 人 と さ 残 淋羞ん さ し に れ さ 先葺た で立だお 何 た ぼ す れ あ ある時、おばあさんはふと思 いつきました。 を る ’さ 泣なこ 一芸ん き と 時じは 、 の も は あた なく、この坂道の辺りに 流れていきました。 その後、里の人は、何 つ 時の間にかこの坂道を、 「あずきざかLと、呼ぶ ようになったという伝説 です。 風の の 夜 吹j、も く 晩竺雨 も の 絶た降 え る かた く、語ってくれた村のお 年寄りのお話でした。 この坂道の物淋しい風 の音は、こⅥぉばあさん ちょうわ あずき の小豆を洗う育と調和し 血う て、春の夕べも、秋の虫 き たのです。・:: あずき その赤飯を炊くための、「小豆 あら を洗う、その昔が、このように 悲しく、そして淋しい育となっ て聞こえてくるのだそうだ」 す と、まるで、自分の過ぎ去っ ものさみ けっしん と決心 て、神様 ひと かみさま れからは神様にお すく り少ない人生を気 わけでもない。それよ とにしよう』 んの楽しみもな いつ 『何時まで悲しがっていても、 おじいさんや孫娘が帰ってくる つの楽し に し ′l み お と 供喜毎 し え 日 て す お 生くる 赤首 括らこ 飯貸 し と を て を 炊た い ’い しヽ 夜も、 長 便 こ に い の 害 る 、、 こ 残ぎこ 何 ざ ばたき、遠く国道には車のライ しき トが行き来して、この星とライ かなた トの遠い彼方から、小豆坂のお ばあさんの、 『どんな悲しみにも負けず、楽 しく人生を送ろうとして、神様 ま 方になると、 青も聞けなくな ◇ ◇ ◇ 皆さん、折りをみてこの小豆 坂に行ってごらんなさい。そし て静かに耳をすませてみて下さ ヽ 0 し こだ 杉の木立ちもなくなり、水の 夜よ 空言り に ま -i;し 5Pに続く 香芝 た 星哲が 、 が 謹広報かつら12月号業韮(4)琵 「あいさつは,まずぼくからわたしから」
元のページ