広報かつら No.237 1989(平成元)年 12月
9/10

潔(7)課業広報かつら12月号窯業就業茶業詫我※※詫嘉義光※減光誰某詫謙抑課業※※試課業謹潔詫 スパイクタイヤは、タイヤに 金属ピンを打ち込んで、雪や氷 を引っかくことによってブレー キの効きめを高めるタイヤです。 その便利さから、雪国を中心と して急速に普及しました。 しかし、このスパイクタイヤ は、道路粉じんを生むことから、 健康への影響の恐れや生活環境 の悪化が指摘されています。 健康や生活への 悪影響 人の健康への影響としては、 粉じんの多い市内中心部の児童 十二月は「脱スパイクタイヤ運動推進用問」 粉じんのないさわやかな街づくりを や住民から、「鼻水がたくさん 出る」 「のどが痛い」 「せきが 続く」などの症状が訴えられて てしまうという問題も指摘され ています。 来年十二月には 製造中止 こうしたことから、国や地方 公共団体では、スパイクタイヤ に代わるスタッドレスタイヤの います。〉 また、環境 庁のラット(ねずみ の一種)を使った実 験によれば、粉じん を吸ったラットの肺 に異物の沈着がみら れました。 生活環境への影響 としては、視界不良、 粉じんによる衣服、 洗濯物や店の商品の 汚れが挙げられてい ます。 このほか、道路の 損傷(わだち掘れ) や、道路標示が消え 普及を呼びかけ、道路の除雪や… 安全運転教育などの脱スパイク タイヤのための対策が進められ てきています。 一方、昭和六十三年六月、国 内の大手タイヤメーカー七社は 平成二年十二月末日でスパイク タイヤの製造を中止し、平成三 年三月末日で販売を中止すると いう調停が公害等調整委員会で 成立し、実現されようとしてい ます。 い、さわやかな街づくりをみん なで進めていきたいものです。 夕ばえのうするるころにさやぐ 風気象異変をこの谷も持つ 広木葉津乃 母の供養に三十年かけて建てし とふ籍三寺縁起の尊からずや 石井きぬ子 献血を果せし吾娘の顔色の青き 緊張に強き意志見ゆ 猪野一江 病む姑が人形を抱き歩み釆ぬ幼 花終へしサツキの鉢を日陰にて 植著作業す終日かけて 桜井 肇 雑草の中に咲きいる母子草に心 ひかれて土寄せ残す 佐川 あや めくるめく陽射しの中を水遊び する幼孫の声のあかるし 杉山みち子 仏にとどけと唱ふる御詠歌の 堂に響く鈴の書に和して 宮本ふみ江 かつら文芸 上野までの特急電車の乗客の様 見つつあれば時早く過ぐ 山形 式妙 荒れ葦は執念に強く生くものか 菓の硬さ鋭さその漉き緑 綿引 栄子 一叢の松葉牡丹の咲きつぎて我 いろ 住む庫裡を明かるく彩ふ 渡辺千妙子 霊山に生れて翔ちたる黒揚羽い づくを指すや渓を越えゆく 小林 忠之 生れては消へては天の霧自在 金長 漢夫 夏霧の堂に経よむ修業憎 桐原 肇 田の中に出来し工場に鳴くちち ろ 仲宮 亀次 き「まま 八十路越し朝雇気倭となり佗し 小林 忠之 以上文化協会文芸部会員作品

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です