広報かつら No.229 1989(平成元)年 4月
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淀(9)発覚広報かつら 4月号艶鮭漁法就業鷲嘉落盤宝鑑濃紫※窯業減義認菜詫潔属領儲哉盛儀髄髄属領 「病は気から」 「病は気から」という言葉ほ昔 からよく使われている言菜です が、これは健康を欲する人にと っては非常に重要なことです。 例えば、気が落ち込んでいる ときは確かに風邪などにかかり 易いし、何か気にかかることが あり、くよくよとそれを考えて いるときは、なんとなく体がだ るく調子が惑いものです。 反対に好きでたまらないこと をしているときは、疲れなど知 らないし病気にもあまりかかり ません。 最近このように私たちが経験 的に知っていた事実にも、科学 的な裏付けがなされるようにな ってきました。 私たちの体には、健康を脅か す外敵から身を守る防御装置の 「免疫」というものが備わって いますが、心の状態が脳内の化 学物質を変化させ、しいてはこ の免疫機能に影響を与えるとい うのです。 つまり、怒り、恐怖、悲しみ 健康について(その五) 沢山診療科医師 菊 池 宏 典 とマイナスの感情を抱いている ときの免疫機能はガタンと落ち て、病気への抵抗力が落ちてい るのです。逆に言うと、精神状 態を良好に保てば本来の免疫機 能が十分に働き、病気になり難 いだけでなく、病からの快復を 促進するわけです。 このように心をコントロール して自然治癒力を高めるという 考え方は、従来の西洋医学には あまりありませんでしたが、今 後はどんどん取り入れられるこ とと思います。(このようなも のには、催眠、自律訓練法、音 楽療法、バイオフィードバック、 座禅などがある。) しかし心が体の健康に重大な 影響を与えることを考えると、 キリスト教や仏教の教えは実に 合理的であることが解ります。 なぜなら、どちらも怒りや妬み や苦しみを忘れ、許し、感謝す ることを説いているからです。 もし、キリストや釈迦の教え に従って生きることができれば、 き 未 天 孫 の の 面若菜 そ き の ま ま な ま ざ の し 佐 こ 口 川 る も と あ に や 亡 徒長の麦伏すを気づかふ日は暮 れて風さへ交ふ降りつづく雨 広木葉津乃 落葉して小さき堂にも日のあり し 仲宮 亀次 千里来し疲れ白鳥深眠り 金長 渓夫 もてなしの心落葉を焚きくれし 桐鹿 桂花 踏む音に迫はれて歩む落葉径 小林 息之 どんなに幸せでしょう。 私たちが病気がちで幸福でな いとすれば、それは私たちの心 そのものが、怒り、憎しみ、不 平といった毒を自分の体にまい ているからではないかと反省し てみることが必要かも知れませ ん。 かつら文芸 掃こめて育てあげたる大食の菊 は愛でらる訪う人毎に 宮本ふみ江 蕗のとうふくらみ出でて行く年 の陽だまりすでに春のきざしす 杉山みち子 日毎釆て唄ふ人あり踊るあり老 人福祉センター賑わし 石井きぬ子 上海に施し事故死せる生徒らの そのいのち想ふ春浅き宵 大森 久子 声太き男らが手を振る度に値が せり上る暮れの魚市場 高堀よしの 入院の友見舞いたる吾を見て喜 びくるれば心安らぐ 山形 式妙 若永を掬ひて温みふふみつつ新 しき年に心は気負ふ 線引 栄子 \ ○旅館′承テルに宿泊者の宿泊 及び追加飲食行為等(合算しま す。)については、五千円から一 万円に引き上げられました。 ○奉仕料控除と基礎控除が廃止 されました。 0公給領収証も廃止されました。 ご不明の点や詳細については 水戸県税事務所(℡ニー-四八 〇〇)までお尋ねください。 空海の落款の未も確かなる我が 寺の秘物婆王尊像の軸 渡辺千妙子 朝憲の那珂の川辺に鮭を捕るナ ンテン小屋に陽ののぽりくる 猪野一江 ピラカンサス色づける実を朝々 ついば に小鳥来りて啄みてゆく 桜井 肇 老どちら湯治に倦みしか山に入 り千振り引き釆て軒に吊せり 小林 息之 以上文化協会文芸部会員作品 薫璽嚢尋 「あいさつは,笑顔をそえて心から」

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