広報かつら No.225 1988(昭和63)年 12月
9/10
洗(7)銘菓広報かつら12月号蕊韮署詫濫滋謀議儀潔哉瀾属領髄属領盛儀髄舗盛儀牒牒楳煤慄閥慄牒牒儒 栄養素や酸素を体のすみずみ まで運ぶために、心臓や血管は 大切なものです。これらの循環 器系が、まじめに仕事をしてい る証拠が、血圧と呼ばれるもの です。しかし高血圧の人は脳卒 中、心臓病などになる可能性が 高く、そのぶん寿命が短くなり ますから、血圧は適正に保つ必 要があります。この血圧には上 と下、つまり心臓が縮んだとき と開いたときの二種類があり、 下の方の血圧は、血管の柔軟性 を示す目安とされています。 一生懸命仕事をすれば、それ だけ体のあちこちで、酸素と栄 養素を必要としますから、循環 器系も働かなくてはなりません。 このために私たちの体には、血 圧の調節器が組み込まれており ます。 血圧が高い患者さんを見ると 医師はこの調節系統に原因を捜 し、腎臓の血管は大丈夫かとか ホルモンの異常がないかとか、 あちこち調べるのですが、原因 高血圧を予防する 沢山診療所 医師 菊池 宏典 が単純である場合はむしろまれ です。 しかし、一般に血圧が年令と 共に上昇するという事実に目を 向ければ、二部では正常血圧は プラス 年令+九〇という誤解がある′ 血液循環が悪くなる動脈硬化が 高血圧に関係していることは想 像できます。血管が狭くなり抵 抗が増すために、心臓はより多 くの力で収縮しなければなりま せん。こうして収縮期圧が上が り、また血管が硬くなるので拡 張期の血圧も上がるのです。 ですから高血圧を予防するた めには、塩分を少なくした食事 だけでなく、動脈硬化を予防す る生活が大切だといえます。 動脈硬化については、次回ま た述べる予定ですので簡単にま とめますが、動脈硬化を予防す ためには、まず動物性の脂肪を 減らし、款物、豆類、野菜を中 心とした食事にすることです。 新鮮な魚をできるだけ毎日食べ 果物もみかん類とそれ以外のも のを毎日少しずつ取ることが大 切です。野菜は春菊、ブロッコ 、小松菜、大根の糞、ほう ー れん草といった緑の濃い野菜も 毎日取らなければなりません。 好みの問題もありますが、にん にく、たまねぎ、ねぎ、きくら げのなかには動脈硬化をある程 度防ぐ成分があるので、適度に 取るとよいでしょう。 ストレスと運動不足も、もち ) ろん動脈硬化を促進するので、 かつら文芸 華菩 月明に誘はれ噴くか夜の蝉 金長 渓天 田で役をすませし案山子柿の木 桐原 肇 教え子の寄せ書とどく敬老日 伸宮 亀次 行々子囁いて帰帆のつづく浦 小林 息之 爽やかにて身過しょけれ稲作に は今朝の低温さやりあらむか 広木葉津乃 「現し身は八重の潮路に果つる ノ11 子供の時執ら死ぬまで何かの運 動を発しむ習慣をつくり、様々 なセルフコントロール法の中か ら、自分にあったものを人生の なるだけ早い時期に身につける ことです。 とも」の遺詠残して若者征きぬ 石井きぬ子 法被着て御輿を担ぎゆく孫ら夫 は追ひつつシャッターを切る 高堀よしの 日本みゆ経と松の懐かしく生き にし吾は涙あふれし 山形 式妙 草引くは老吾ひとりやかてまた 荒廃となる山畑ならむ 綿引 栄子 境内に時の骸の目立ちきて忙し く短かかりし夏逝く 渡辺千砂子 静かなる山里いつとき燃え立ち て選挙戦の夏ひそやかに終ふ 大森 久子 八月も終らんとする霜の朝ペー パーポットに白菜を播く 桜井 陽光をあまねくうけて向旦 浮れつつ豊かに咲ける 杉山みち子 純白のナースキャップを戴きし 娘の頬紅く輝きて居る 猪野一江 r 助どき遊びし水車勒今は無く堀 に清音麦群れて咲きをり 小林 息之 以上文化協会文芸部会員作品 お詫び 先月号かつら文芸の短歌申 すなど 「夕ぐれて対岸の灯は漁りの水面 きらめ ひらめ へ一途の蝮き放つ」は「燵き放 つ」の誤りでした、お詫びして 訂正いたします。 発 は 肇 「あいさつは,笑顔をそえて心から」
元のページ