広報かつら No.207 1987(昭和62)年 6月
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褒盤発嘉霧義盛嶺髄腐盛雄髄慄僅煤儀瑠儀儲償儲潔儲穏増瑠璃撞掩猶鰯消 広報かつら 6月号絃嘉(2)喜 21世紀に向けて 日本経済を活性化 なぜ今、 税制改革か 税金をどう納め、どのよう に社会に生かしていくか-税の 仕組みは、わたしたちの暮.らし や世の中の動きと密接な関係に あります。経済や社会情勢が大 きく変われば、それに合わせて 見直しをすることが必要です。 ところが、現在の税制につい てみますと、その基本的な枠組 給料増えると l 、税金も高くなる みができたのは戦後間もなくの 昭和二十五年で、すでに三十七 年が経過しています。その間に、 随時部分的な見直しが行われて きましたが、いま改めて、税制 について、さまざまなゆがみ、 ひずみ、重圧感が生じ、税に対 する不満の声が高まっています。 こうした背景には、戦後の経 税制全般についてのゆがみ、 ひずみ、そして重圧感とは - そのいくつかを具体的に見てみ ましょ、つ。 サラリーマンの 税の重圧感 例えば、四十、五十歳の働き 現在の税制の ゆがみ・ひずみを取り除< 盛りのサラリーマンの場合、地 位も上がって給料も高くなりま すが、同時に所得税・住民税の 税負担も多くなります8 所得が 増えるに伴い税率が高くなる累 進課税方式を採っているからで す。一方、この年代のサラリー マンは、子供の教育や住宅への 支出がかさみ、生活にあまりゆ とりがないことから、どうも所 得税などが重いのではないかと いう不満をもっています。 済・社会情勢の大きな変化があ ります。(右の囲み記事参照) このような変化に合わせ、こ ●戦後の経済・社会の変化● ◎自営業主や家族従業者として働く 人ガ減り、就業者に占めるサラリー マンの割合ガ10人当たり3.5人から 7.4人に増えるなど、産業・就業構造 ガ変わった。 ◎国民1人当たりの所得水準ガ37年 間に、4万円から208万円と約50倍 に伸び、世界のト、ソプワラスとなつ た。その半面、平均実収入の格差は 5.8倍から2.9倍へと縮まり、世界的 にも著しく貧富の差の小さい社会と なっている。 ◎経済、社会のあらゆる分野で国際 化ガ進んでいる。 ◎人口の高齢化ガ諸外国に例を見な い速さで進んでいる。 マル優制度の不公平感 三百万円までは非課税のマル 優制度は、本来、少額の貯蓄を 奨執する目的で設けられたもの です。ところが、現実には、多 額の利子が課税の対象からはず れ、高額所得者により多くの恩 典をもたらしており、かえって 不公平だという声が上がってい ます。 ☆ ☆ ☆ れからますます進む高齢化社会 に対応していくための新しい税 制が求められています。 2 高嶺所得者に 多くの恩典 「あいさつは,家の和,人の和,世界の和」
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