広報かつら No.190 1986(昭和61)年 1月
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霊(5)講読広報かつら1月号試※嵩詫※深詫茶業諾意我選髄儲儲盛儀髄牒牒盛儀牒牒牒牒牒牒牒懐懐牒 明けましておめでとうござい ます。振り返ってみると昨年は 科学万博が成功裡に終って、会 場県の県民としても誠にうれし い事でした。また、桂村が誕生 して三十周年に当り、盛大な記 念式典が挙行され、本村にとっ ても記念すべきおめでたい年で した。 しかし悲しい事件も多かった たそがるる稲田の上を白鷺は風 に向ひて悠々と翔ぶ 山崎 憲徳 老い我も染まり見たしと思ふま で澄める秋空飽かず眺むる こ 高堀よしの 紫の蒔き色染む桔梗花ボンとは すが じきたる娘の笑み活し 猪野一江 運動会老いも若きも手をつなぎ 新年のあいさつ 種村教育委員長 正 二 ように思います。八月の日航機 墜落では約五百人が死亡、九月 のメキシコ大地震では死者三千 人、更に十一月のコロンビアの 火山爆発では、死者二万五千と も三万ともいわれています。そ して私達の最も悲しい思いがし たのは、「いじめ」による子供の 自殺が多かったことです。 昭和五十年代に入って、年毎 徐になり踊る空は真澄みて ふ 石井きぬ子 豪農に嫁きし友は直売のぶどう 捌きに勤しみて居り 杉山みち子 井の水の温み覚ゆる朝にて水鉢 の中にこほろぎの骸 綿引 栄子 ひと 水子仏に参る女あり秋雨の境内 を赤き傘かたむけて 渡辺千妙子 船客の投ぐる魅目がけ海猫は海 面すれすれ見事受け食む 河又 市街 朝抱きし新穀は土間の箕の中に に増加して釆た青少年の非行、 校内暴力、家庭内暴力などが漸 次減少傾向を見せた反面、一昨 年噴から「いじめ」が表面化し て釆ました。「いじめ」は昔から あったが、最近のそれは、集団 化していること、そしていじめ られた者の中から自殺者の多く 出ることが特徴です。総務庁の 最近の統計によると、青少年の 自殺はこの十年で十倍になった との事です。もち論全部がいじ めによるものではありませんが、 十三・四歳の子供が首つりをし たり、除草剤を呑んだり、ビル の屋上から飛び下り自殺をする 娘の汗ひそめて光りを放つ 大越 久子 バス走る道の花壇に並び咲くカ ンナの花の色の明るき 桜井 肇 久にあふ少年は我より丈伸びて 汗に体臭の灰かまじれる 大森やよひ むらさきの湿地ご飯を噛みしめ て行く秋の夜の雨音を聞く 大森 久子 いつよりか余生を自負し菊作る あたかも我は悟りし如く 小林 息之 桂村文化協会文芸部会員作品 など、.ぺ年前までは全く考えら れない事でした。いじめられて 死の渕に追いつめられた少年の 心情を思うとき、全くやりきれ ない気持になります。 子供の非行も、自殺も、その 根底にあるものは家庭の問題だ といわれます。両親の不和や、 嫁姑の不和、子供への無関心、 過干渉など、子供にとって家庭 が面白くないとき、ちょっとし たことが引き金となって、非行、 自殺に走るといわれます。いじ めは一日も早くなくなってほし いが、同時にもっと精神的に強 く鍛える必要があるのではない 昭和61年度桂保育所の入所児 童を募集いたします。 ○申込先 役場住民福祉課 ○受付期間 昭和61年1月16日 から61年2月20日 ○入所基準 次の事情で保育に あたれない場合です。 ①母親の家庭外労働 ②母親の家庭内労働 ③母親のいない家庭 ④母親の出産・病気 ⑤母親が病人の看護に従事 保育所入所児童募集 でしようか、今は子供の数が少 いので、どうしても過保護にな りがちで、その辺にも問題があ りそうな気がいたします。 お正月早々、暗い諸になって しまって、誠に申訳ありません でしたが、皆様にとって今年も 良い年になりますよう祈念いた しまして、新年のごあいさつと いたします。 ⑥その他天災・火災等 ○必要な書類 ①入所申込書(役場にありま す) ②給与所得者は60年分源泉徴 収票、自営業者は60年分所 得税証明書、非課税の場合 は60年度の村民税納税証明 書 詳しくは役場住民福祉課へ
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