広報かつら No.189 1985(昭和60)年 12月
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藻曇霹菜菩認諾課業藩♯#諮#謀嘉諜謹選業苦群発業謹荘嘉喜装※※課業広報かつら ほ月号紘罵(6)韮 ト阿波山 下新宿 鶴田 聡くん ほ月柑日生 明・京子さん長女 〝ぽく、いたずら だーいすき′ 早く、お外に出て あそぴたいなー〞 利夫・厚子jん長女 「カメラに向かって 得意のポーズ′」 野菜嫌いのM君のお母きんに あるアドバイスをしたところ、 その子の野菜嫌いが直りました。 M君は野菜の中でも特にホウ レンソウのおひたしが嫌いでし た。そこで、M君に夕食の買い 物に行ってもらい、ホウレンソ ウを買ってきてもらいました。 そして、夕飯の仕度を手伝って もらい、それからホウレンソウ のおひたしの盛りつけをしても らいました。M君はLばらく考 え込んだ後、みんなの皿には普 通に、自分の皿には少しだけ盛 りつけました。 .食べさせられる″食事 さて、夕食の時間になりまし た。するとどうでしょう。M君 は自分が食事づくりを手伝った ことを自慢しながら、嫌いなは ずのホウレンソウのおひたしに もハシを付け、きれいに平らげ てしまったのです。その日を頓 に、M君の野菜嫌いが直ったこ とは言うまでもありません。 つまり、M君が野菜を嫌って いたのは、いつも食事を食べさ せられていたからなのかもしれ 亨 事こそ家族の 女子栄養大学教授食生態学 足立 己幸 しかし、食事 をつくるというのは、何をつく るかを考えることから始まって、 買物に行ったり、洗ったり、切 ったり、焼いたり、盛りつけた り、並べたり、食卓の上の電気 をつけたり、片づけたりと、だ れにでも参加できることがたく さん続きます。たとえお年寄り や体の不自由な人でも「今晩は ません。自分で買い物に行き、 盛りつけをするという作業を経 験して、初めて食べさせられる 側からつくる側に回り、それを きっかけにホウレンソウとの新 しいつき合いが始まったといえ るでしょう。 だれでも 野菜嫌いが直った /t\ きずな 参加できる 食事づくり ところで、食 事づくりに参加 しようというと どうも調理する ことだけが食事 づくりだと考え られてしまうよ うです。 00が食べたいなあ」と意見を 出すことで参加することができ るわけです。こうして食事づく りにそれぞれの立場で参加すれ ば、「さあ、早く食べよう」と か「みんなで一緒に食べよう」 という雰囲気を自然につくり上 げていくことにもなるのです。 食事の喜びを 素直に表現する 食事は毎日三度、繰り返し食 べるものですから、つくる人も 食べる人も知らず知らずのうち に、食事から得る感動が薄らい でしまうということも考えられ ます。 こうした食事のマンネリに陥 らないためには、みんなで食べ ることの楽しさやおいしいと感 じたときの喜びを素直に表現す ることでしょう。 「今日はお父さんも一緒だか らおいしいね」とか「今日のヒ レカツはいつものより大きいで しょうLと、感じたことをその まま表現するような会話が大切 なのかもしれません。このよう に、楽しく食べるための雰囲気 づくりも含めて、「食事づくり」 の大切さを家族みんなで考えら れてはいかがでしょうか。 (談) 「あいさつは,まずぽくからわたしから」
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