広報かつら No.181 1985(昭和60)年 4月
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塞(9)※試広報かつら 4月号詫課業茶業誠詫詫諾罪業喜※減光菜深紫繋減試※潔儲盛儀髄儀髄髄髄儲儀 山深き村の夕ぐれ火の見より灯 の点りゆく星のごとくに 渡辺千妙子 別れ釆て傘に降る雨みぎひだり 人を避けつつ空虚なりけり 綿引 栄子 手のさばきのつたなさ見つつ美 容師をめざす娘に吾が髪形任す 杉山みち子 和やかな光り浴びつつ障子張る 波方に鳥のチチと鳴きゐて (増加する年金給付費) 国民年金制度は、加入してい た方が年をとったり、不慮の事 故や病気などにより障害者や母 子家庭になってしまった時など に、年金を支給して生活を支え ることを目的としています。 そして、この年金の給付費は 年金を受ける方が増加している ことや、昨年5月にさかのぼっ 少りらえま 年金コーナー ノ( 四月から国民年金の 保険料額が変ります て実施された特例スライド(2 %)による年金額の引き上げな どにより年々増加しています。 (年金財政のしくみ) 一方、この年金給付費は、加 入者の皆さんが納めている保険 料とその利子及び国庫負担(年 金給付費の3分の1) によりま かなわれており、差し引き残は、 今後の年金給付費の財源として 石井きぬ子 雲間より陽のやわらかにそそぎ いてそこのみ明し春や釆ぬらむ 猪野一江 手折り来し木苺の辣そぎおれば かすかに早春の香り漂ふ 高堀よしの ⊥わした 氷雨降る師走の朝通学のベタル 踏みしめ子等唄ひ行く 大森 久子 わけ 理由もなくさみしと思ふ刻のあ り溢るる程に花活けて見る 大森やよひ 都合にて役所勤めの弟に農継ぐ 兄は新米送る 積み立てられています。 つまり、現在年金を受けてい るお年寄りは、若い世代の保険 料により支えられ、この若い世 代が年寄りになった時は、次の 若い世代の保険料により支えて もらう、という「順送りの扶養 システム」により、年金財政は 運営されています。 (収支のバランスを 図るために) ですから、年金財政を健全に 運営するためには、支出と収入 のバランスをきちんと保つ、す なわち、増加する年金給付費に 見合う収入の増加を図る必要が 桜井 肇 まっすぐな心そのまま文字を書 く童の筆に悟るものあり 河又 市街 雪螢風無き寺の庭の辺に静かに 翔べり今宵雪かも 山崎 憲徳 枯原にかかれる焉をにじませつ 乗らなる陽は山に沈みぬ 小林 忠之 おわび 二月号短歌中杉山みち子作の 「あの家のこの家の」は「あの 家この家の」 の誤りでした。お わびして訂正いたします。 ます。 そのため、遺族 の方がそのままこ の支払いを受けて しまいますと、後 で返納していただ くことになってし まいます。また、 口座振込により支 払いを受けていた 国民年金から、老齢年金や障 害年金などの年金を受けている 方が死亡した時には、遺族の方 はすみやかに死亡(失権)届を 提出して下さい。 年金の支払いは、受給者の死 亡した月分までとなっています が、この死亡(失権)届が提出 されませんと、社会保険庁や社 会保険事務所では、この方がま だ生存しているものとして、引 き続いて年金を支払ってしまい ノーll、 あるということです。 このようなことから、国庫負 担の増額は当然図られますが、 保険料の引き上げも必要となり、 4月から六、七四〇円に改定さ れることになります。 年金受給者が死亡した時は すみやかに届けましょう 年金には国の補助がつきます。 方の場合は、いったん振りこん だ年金については、社会保険庁 や社会保険事務所では直接引き おとすことはできません。やは り、遺族の方から返納していた だくことになります。 このような返納金の発生とい ったわずらわしい事がおきない よう、死亡(失権)届はすみや かに、国民年金証書・印鑑持参 の上へ 役場住民課で手続きして ください。 多くの方々の■生活を支える大 切な年金制度を、将来にわたり 健全に運営してゆくための保険 料の引き上げについて、皆さん のご理解と協力をお願いします。 (∋ 年金は物価が上がると引き上げ られます。

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