広報かつら No.167 1984(昭和59)年 2月
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試(7)課業広報かつら 2月号試※#詳詫試潔拭詫諜※黙諾抹茶試試黙諾罪黙諾闇黒髄属領髄儲儲髄髄髄 「火事は怖い」と、ただ漫然と 考えているだけでは、火災は防 げそうにもありません。どうい う場合に、どんな火災が多いの か、そのためにはどんな注意が 必要か - いわば、火災の〝傾 向と対策〞.を自分なりに整理し ておくと、予防に対する気くぼり もより具体的になって安全です。 昭和五十八年版消防白書によ ると、昭和五十七年中に発生し た火災は、全国で六万五首六十 八件。火災による死者を火災の 種類別にみると、建物火災によ るものが全体の七割近くを占め ています。そのなかでも木造住 宅での死者が最も多く、階層別 では一階での死者が約七割を占 めます。このほか、死者を出し た火災には次のような特徴がみ られました。 火事はここが怖い 〔2月〕一年のうちで火災によ る死者が多いのは一月〜三月。 五十七年中の死者のうち、約四 割に当たる人がこの期間に命を 2月2g日・~3月柑日 /( 二月、午前三時…・ 火災による死者をなくそう 落としています。また、この三 か月間で死者が最も多いのは二 月です。寒い時期は、暖をとる ための火気使用が増えます。取 り扱いには十分注意したいもの。 【午前三時〕時間帯では、深夜 から早朝にかけての時間に死者 山火事は人災だー・ 大切な緑を山火事から守ろう 山火事と聞くと、ギラギラと 輝く太陽の下で草木が自然発火 する:……そういう光景を思い浮 かべる人がいるかもしれません。 しかし、わが国の山火事の場A口、 これは間違いと言わざるを得ま せん。 山火事は、三〜四月ごろの春 先に多く発生します。これは枯 葉が地上に積もり、下草も枯れ ている上、空気が乾燥し季節風 が吹くなど、この季節に山火事 が起こりやすい条件が重なって いるためです。 が多くな一っています。特に多い のが午前三時台。熟睡している からでしょうが、家庭では簡易 型火災警報器を取り付けるなど して、濠ている間の出火も感知 できるようにしたいものです。 〔逃げ遅れ〕死亡原因で一番多 五十七年中には、全国で四千 五首七十九件の山火事があり、 損害額は約十億円にものばって います。 一方、山火事の出火原因はと 言うと、最近五十七年までの五 年間のデータでは、たき火の火 の不始末が全体の三三・九%と 最も多く、以下、たばこ(二一 六%)、火遊び(九・四%)、マ ッチエフイター(五二%)と 続きます。これらの数字からも 分かるとおり、山火事は自然現 象ではありません。山火事は、 人間の火の不始末が引き起こす 一 明らかに〝人災〞と言って いいでしよう。 森林資源は一度焼失すると、 元どおりになるまでに何十年、 いのはやけどで五二・四%、次 いで一酸化炭素中毒や窒息の・四 〇%となっています。 また、死に至った経過をみる と、逃げ遅れが、放火自殺者を 除く死者の七〇二ハ%を占めて います。そして、逃げ遅れの中 何百年もの歳月を必要とします。 最近は「森林浴」「バード・ウ ォッチングLなど、山に安らぎ や憩いを求める気運が高まって います。大切な〝緑〞を灰にし ないためにも、山で働く人や行 楽で山へ行く人は、必ず次のこ とを守るようにしてください。 ▽風の強い日や空気の乾燥して いるとき、 または枯れ草など がある場所ではたき火をしない ▽たき火の場所から離れるとき は完全に消火する ▽たばこの吸殻は必ず消す ▽辛からたばこの吸殻を投げ捨 てない ▽子供に火遊びをさせないよう 注意する。 でも「気づいたときには火煙が回 り、逃げ道がなかった」と思われ るケースが最も多くなっています。 〔お年寄りや子供〕放火自殺者 む除く死者のうち、五三・七% は高齢者、乳幼児、病人や体の 不自由な人です。お年寄りや子 供などの避難場所や避難経路を 日ごろから考えておきましょう。 火災に命を奪われないために、 このような〝傾向〞に十分注意 し、予防に努めてください。

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