広報かつら No.148 1981(昭和56)年 9月
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ち 9月号嘉嘉(8)畢 レト 北方 高久崎 栄一・よし江さんの3女 『あたし、お歌が大好き′ 音楽がかかるとゴキゲンなのL 観彦・美代子さんの2女 『早くあんよが出来て、お姉ちゃ んたちとあそぴたいなあ′.』 ト 粟 久保 小泉由美ちゃん 小山裕子ちゃん ▲ 上坪1生沢 大津青くん 7月ほ日生 正道・美恵子さんの長男 ギクのことみんなで わんばく坊主なんて いわないでノグ 7月〓日生 了月9日生 昌美二冗子さんの長女 ヨ私、大きくなったら パパとテニスをするの』 北方 西坪 小林智佳ちゃん 阿波山 第一 佐川清人くん 8月3日生 力・順子さんの3男 やっと二、三歩、歩けるよう になりました。 ▲▲ 這えば立て立てば歩めの親心L ▲ 上j下 下坪 加倉井誠くん 7月26日生 一郎・淑江さんの長男 「ちょっと気取った誠君」 一月27日生 北方 北方団地 栗林将美くん 8月I2日生 博・美代子さんの長男 ′J二ポク、車と水遊びが ■ 大好きなんだ〃‥L ト 赤沢 木の下 森田昭子ちゃん 昭・豊子さんの4女 『ああ!はやく歩きたいなあ′』 8月23日生 「御手洗(おみたらし)」と呼び、 いつも注連(しめ)を張りめぐ らして汚れを近づけぬように気 をつけていました。 星間は静かな所ですが、夜に なると、「サラサラ、サラサラ」 と水の音がします。杉の相を渡 って、「ゴオー」と風の音が聞え て来ます。何となく淋しいので、 ほとんど通る人がありません。 一本杉の根元に不思議なおばあ さんが、神きまに供えるお米を 洗っているのだとのうわさがあ るからです。 ある年の秋の末、あちらの村 のおじいさんが、夕方ほろよい かげんでここを通りかかりまし た。西風がそよそよしたかと思 うと、一本杉の高い棉が「ゴオ ー」となります。空には、お里 様がニッ三ッ輝いています。 「御手洗(みたらし)」の水が、 ′lヽ\ 年も経たと思われる大きな杉が ありせした。杉の根本からは澄 みきった清水が何時も湧いて流 ば れ (一本杉のおばあさん〉 阿波山の明神様の山に、何百 ています。村の人たちは杉を 1一本杉」といい、清水をば 「サラサラ」と身にしみるよう です。 おじいきんは思わず立ちどま りました。やがておそるおそる ひと 歩きだしました。風の音が一き わ高く1ゴオI」と吹き去った かと感じた時です。いぎなり冷 たい手のひらで額を撫でられま した。おじいさんはぴっくりし てお尻をついてしまいました。 やっとのことに起き上がり、 這うようにして鎮守明神の神主 さんのお家にたどりつき、この 事を話しました。 「そんなことがあるものかぃ と神主さんはいいましたが、脇 差を持ってそこへ行きました。 するとまた冷たい手で神主さん も撫でられました。 「エィッ」 と腰の刀を抜くより早く斬りつ けました。もう風の青も水の流 れも聞こえません。あくるあし た神主さんが行って見ましたら、 霜にぬれたすすきの穂が、刃物 に切られたまま道におちていま した。 実は、これまでこんな目にあ った人はたくさんあったのです。 一本杉に不思議なおばあさんが いるといったおそろしい話はこ れでなくなりました。 1i __ _ ii
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