広報かつら No.145 1981(昭和56)年 4月
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・【9j・-・・広報かつら 4月号・†・・・J‡「・・・・i・・・・・i†・・・J・・’・・・・・・・i†事・-・ 国民年金は、としをとったり 障害者になったり、母子世帯な どになった場合に、年金を支給 して生活の安定を図ることを目 的としております。 そのたみに、国民年金では、 老齢年金をはじめ各種年金額が 物価上昇にくらべて目減りしな いよう引上げが行われております。 ところで昨年は、すくなくと も五年ごとに行うことになって いる財政再計算を実施して、給 付水準や保険料の負担などにつ いて見直しのうえ制度の改正が 行われました。 その結果、年金給付額につい ては、昭和五十五年七月から約 七パーセントほど引上げられま 年金コーナー した。それに対喧して保険料も 四月から四五〇〇円に引上げら れることになっています。 国民年金は、加入者が納める 保険料と国庫負担金によってま かなわれておりますが、今後も 年金額を引上げる必要がありま す。また、年金受給者はどんど ん増える一方です。将来にわた って健全な財政運営をはかるた めには、保険料額の改定がどう してもさけられ.ない状況です。 本県の昭和五十四年度における 給付と保険料の関係をみてみま すと、加入者が納めた保険料は 約二五四億円ですが拠出年金の 給付額は約三八〇億円にのぼっ ており、大幅に年金給付費が保 険料の額を上回っております。 低い保険料で、高い年金はだ れもが望むところですが、国民 年金制度をより充実・発展させ ていくためには、必要な財源を みんなで負担していくことが大 切です。 加入者の皆さん方も、四月か ら引上げられる保険料が適正な 負担であることをご理解いただ き保険料は、納期限までに忘れ ずに納めましょう。なお、付加 保険料は従来どおり月四〇〇円 です。 たまの休みに、家族そろって 近くの行楽地へ。さて弁当を広 げようと思っても、いたるとこ ろ空きかんや紙くずが散乱して いて、なかなか適当な場所が見 つからない---せっかくのピク ニック気分に水をさされたとい う経験は、どなたも一度や二度 はあることでしょう。 散乱場所〝ワースト・ファイブ〞 環境庁がこのほどまとめた全 国の市町村を対象としたアンケ ート調査によりますと、散乱場 所の〝ワースト・ファイブ〞は 次のようになっています。 「一般道路とその周辺」34% 「市街地の広場と公園」10% 「海岸や湖沼の岸辺」 8% 「大きな川の川原」 8% 8% 「海水浴場」 最も多い 「一般道路とその周 .∴・ r山1′‖Ⅷ把 宗$ 「′) 塑1 」知瑚 囲 “通り環汚染。 辺」に高速道路、ハイキング・ 登山道を加えますと、全体の祖 五・五%、おおよそ空きかん散 乱場所の約半分は「道路」とい うことになります。 この事実は、ドライバーや観 光客が通りすがりに投げ捨てる 空きかんがいかに多いか、旅の 恥はかきすて……といった心境 がありありです。 地元の人には 降ってわいた環境汚染 一般道路といえば、その近く に住む人たちにとって日常生活 の 〝場〞そのものです。ドライ バーのみなさんにとっては〝気 軽に空きかんポイ〞という行為 も、そこで日々の暮らしを送る 人たちにしてみれば、生活の環 境汚染に外なりません。いわば 〝通り魔汚染〞とでもいいましょ 、つ力1 「あとは野となれ、山となれ」 という、自分勝手な行動が、自 然を、そしてハイカーの心を傷 つけているのです。 一人一人が、心したいもので すね。 少ア?キ芸 [㈲且 舟底の乾きし小舟浅き春 小林 忠之 白鳥の名残りの沼を雨に訪ふ 桐原 桂花 かしL 透き通る子等の歓声珊封の水 宇野 英一 消えてまた生れては消ゆ春の書 中宮 瓶子 引鴨の最後の舞を一と描き 加藤木 能 別れ来て春蘭をただ見つめゐし 金長 渓舟 教はりし風花はこれ今日逢ヘリ 加藤 てる子 草餅の届きしよりの母を恋ふ 冨厩 ひで子 母似の子父似の子あり入学す 青柳 京子 犬ふぐ=り又犬ふぐり土匂ふ 樫村 よの 芽吹きたるの芽の明るさよ 関根 茂子 くりやまど 厨窓あけてたしかむ初蛙 高須 あさ こぷL 辛夷咲き又巡り来し一つの忌 加藤木みさを 名残声瀬に落としつつ鴨帰る 青柳 貞子
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