広報かつら No.135 1980(昭和55)年 4月
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ヽ 、b つ カ 報 広 昭和55年4月20日(6) 第135号 又四月朔日にも祭礼あって、三 ヶ年に一度づつ磯下あり、その供 奉の人数何千人とゆうて数を知ら ず、その供のもの道すがら諸作を 踏みたおし、或は小商人の売物を むぎんに取り、又は家豊かにして 物に不足ない者があれば、これをね たんで押込み、諸道異などを打ち破 るなどするを神の威光とLて、お のおのの非道を明神にぬすりつけ る。これは非道甚だLき事である。 先年太田銭座え押込み、打ち破りそ の上に焼掃いたるの類は、この神 の犯すと二ろにあらず、おのおの の仕事なり、よってその後数年出 社の祭礼をお上より御停止仰付ら れ屏祭りになったのである。 これは明神出社より外に供奉の者 共をお上より戒めなされた事であ る。これ利神をいさめんと、かえ って神意にそむく道理である。 又その後御免になり出社になった が折々に強勢などもあったので屠 祭りに仰付られている。 これは神をいさめ祭る吉例なれば 身心清浄にして、無理非道をせず、神 輿を揉み合うなどするには、野原 あるいわ岸などにて、物を破らぎ るようにしてこそ神意にもかなう ものである。勿体ない事であるけ れども人間のいやらしきこと、我 東抒一武椅ね 種村粟 広 木 寺治郎 々さえ無理とゆう、意外あらば口論 におよび腹立こらいがたく、神なんぞ 非道を好みなさらず、若者もこの理 をよく考えて供奉すべきであるb諸 願成就Lないこともない。丈十月 中から薪とりに始り霜月まで寒冥 をいとわず出精して早く取りおき、 正月になって薪がないようなこと のないよう心掛けるべきである(} 十一月、十一月は霜月又は「申 済月」 といえ代万上納ならびに拝 借金上納も、前月に心がけておき 触(フレ〓通知)あり次第納むるべ きである。又天気次第麦、油菜な どに引ごいもすべきで、冬の中は 引ごいしないで春になっても、正 月の内はよいがおそくてはよくな いものである。 小麦は少しおそくてもよいもの で、したがって年内に二度引ごい するよう心掛けるべきである。 こ、「ダ・ 年がせまり椿畑たくさん持たな い者は年内に終らせるべきである。 十二月、十二月朔日は 何の諺か 「川這り」といえ餅にて祝う。 この日より下男、下女など召か かいる者は抱いるべきである。又 「師走」(シワス)ともいい、御皆 済にて諸掛りものまで未納ないよ うに、前日より心掛けおき通知あ ー)次第皆済すべ ごある。 つ主、†す 又「節季鴫」などいたし又は煤 柵いも家々の走り日にいたし、女 は布子の洗濯、仕着の仕立物なら びに「草履」(ゾウリ)つくりなどL 二十五日は、れ塚市へ行き、又大山、 小場などの市へも行くべきで、一れ 壕にては薬師寺へ参詣してそれよ り買い物にと、ま『恥ぎ貝い、塩引 〓ノノ{、ノ\ 塩鰹、昆布、弓、欠、羽ナ板、箸、柄杓、 二才叩1 牛軍人参、神の膳、手桶、椀、一花結、 伽羅の抽、僻郵便華人れ、紙類、手 拭、火箸、庖丁、下駄、郵早履など で、草履は手作りいたすべく、あら あら買物も終れば小槌屋の蔵へ立 より、下戸も市立の祝いに少々酒 をのむがよい。上戸も多〈のめば 酔いすぎて見苦しいものである。 なおさら酒星には長居はいたさぬ 有線放送自主番組予定表 日 曜 番 組 内 容 1 木 み ん な の 広 場 農繁期の食生活 2 金 みの り ある農業 今月の営農 土 憲法記念日 ④ ‖ わたしたちの学校 学校放送 ⑤ 月 こどもの日 6 火 マ イ ク の 散 歩 俳句,短歌,詩 7 水 暮ら しのLおI) 手軽に出来る農産加工 8 木 み ん な の 広 場 水田の維持管理 9 金 みのl)あ る農業 水稲の管理について 10 土 今 週 の う ご き 村のできごと ⑪ 日 わたしたちの学校 学校放送 12 月 村 の ア ン テ ナ 一週間の行事予定 13 火 マ イ ク の 散 歩 国,県からの広報 14 15 水 暮ら しのしお り )小学校修学旅行 木 み ん な の 広 場 16 金 みの り ある農業 専売公社だより本質の管理について 17 土 今 週 の う ご き 村のできごと ⑲ = わたしたちの学校 学校放送 19 月 村 の ア ン テ ナ 一週間の行事予定 20 火 マ イ ク の 散 歩 日本昔話し 21 水 暮ら しのしお り )修学旅行の作文集 22 木 み ん な の 広 場 23 金 みの り ある農業 有線カラオケタイム 24 土 今週 の う ご き 村のできごと ⑮ ‖ わたしたちの学校 学校放送 26 月 村 の ア ン テ ナ 一週間の行事予定 27 火 マ イ ク の 散 歩 ふるさとの民俗 28 水 暮ら しのしおI) 商工会だより Z9 木 み ん な の 広 場 駐在所だより 30 金 みの り ある農業 露地野菜の病虫害l騰について 31 土 今 週 の う ご き 一カ月の村のできごと 方がよい。けんか口論なども酒の 上にておこるものであれば早く帰 る方がよい。 大体正月の用意も揃えば二十八 日は餅つきなれば早朝より初り早 くしまうべきである。 「シウト」などへも「歳暮」 の 祝儀に行くべきである。 「大晦日」(オオミソカ)ともな れば所々の金銭出入の勘定残らな いように掃うべきで、又村役人な どへも見舞うべきである。 元日よりいろいろ心掛けて働き お墓ごノ、 御提、御法度、御停止の趣、堅く 相守り、常々親の仰つけに従へ、家 業に勤めて孝行し、主人には忠義 を蓋し、兄を敬い、弟を愛L、夫 婦睦ましく、朋友の交りを厚く行 ちーわり い、家業の隙があるときでも酒宴、 博変(トバク)などにかかわらず、 草双紙、儀太夫本その外友の本で もみて楽しみ、子供には、手習、算 術、学問を教へ、人間の道あること を教えるときは、天理にそむかず 又そむかぎれば家は富み栄えるこ と疑いなし。 かようになれば、大晦日の夜で も何の苦労もなL家内中打揃って、 皆機嫌よく笑顔して、垢のつかぬ 衣掌を着、あかりをともして、待 ちおるときはねぐらの中にて鶏が 東天光、東天光、東天光、東天光 と幾つもいくつも暗いて又目出度 春になるのである。
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