広報かつら No.128 1979(昭和54)年 9月
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広 報 か つ ら 第128号 (7) 昭和54年9月20日 一生きがい”づくりは お年寄りは、これまで永年にわ たって社会に貢献してこられまし た。長寿を心からお祝いするとと もに、今後も今日までつちかって きた知識と経験を社会に役立てて いただきたいものです。こうした ことが、お年寄りの生きがいにな ると同時に、世代を越えた新しい コミュニケーションの場にもなる のではないでしょうか。 老人に生きがいのある社会を共 に築いていきたいものです。 現在、わが国の六十歳以上のお 年寄りは約千四首万人で、稔人口 の十二%を占めています。 つまり、百人のうち十二人がお 年寄りというわけですが、これが 二十六年後の昭和八十年には、人 口百人当たり二十人を超えると予 測されています。国民全体の二割 が、六十歳以上のお年寄りという ことになります。 わが国の場合、〝高齢者社会〞 へ のテンポがいかに早いか、諸外国 敬老の日福祉大会盛大に開催 かけ見でやってくる 高齢者社会 去る九月十三日、 水戸レイクランド に、村内に住む七 十歳以上のお年寄 り七四七名が招待 され、敬老の日福 祉大会が盛大に開 催されました。始 めに村長から健康 に十分留意され、 ますます長生きし て下さいと挨拶が ありました。その 後アトラクション ンドの演芸、とび 入りの歌も披露さ れ盛んな柏手をあ びていました。紹 に入り、レイク一 っまり、フランスが百七十七年 かかっ・ているどころを、わが国は と比較すると一目瞭然です。 たとえば、国民全体に占める六 十歳以上の人口の割合が、八%か ら一八%に増えるまでの期間を比 べると次の通りです。 待者には心づくしの弁当が送ら れ、楽しい一日を過ごしておりま した。 フランス スウェーデン イギリス ドイツ 日 本 一七七年 一〇三年 五六年 五四年 四〇年 現在村内には八十歳以上のお年 寄り二〇七名、八十八歳以上のお 年寄り二十五名、九十歳以上のお 年寄り十三名おり、今年も八十八 歳以上のお年寄りの方々に、村長 さんが各戸訪問され、県からのお 祝金、村からの記念品が送られま した。その後敬老の日の行事とし て在宅の哀たきり老人を介護する 者二十九名の方に、慰労金がおく られました。 また村の施策とし 歳以上のひとり暮らしの方に有線 放送電話の無償貸付、また愛の定 期便事業として保健飲料の配付、 安否確認などを行っております。 いうまでもなく、長い間社会に つくしてきた老人を敬愛し、長寿 を祝ってやるとともに、とかく孤 〜 四十年で乱撃してしまうのです。 それは昭和七十年と予測されてい ますが、高齢者社会は文字通り、 〝かけ足″でやってこようとして いるのです。 ところで、昭和七十年に六十歳 になる人、つまりお年寄りの仲間 入りをきれる方は、いま働き盛り の四十四歳です。 お年寄りの福祉を進め、生きが いのある社会を築くことは、世代 を越えた連帯の中で、わたしたち 一人一人が、力を合わせて解決し ていかなければならない課題とい えましょう。 独で沈みがちな生活に陥りやすい お年寄り.の生活を明るく、ゆたか にし強く生きる意欲を盛りあげよ うとするものです。 高齢者訪問
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