広報かつら No.122 1979(昭和54)年 3月
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第122号 広 報 か つ ら 瀾和54年3月20日(2) 新学期をひかえて 豊かな心’と丈夫な体 桂保育所にて 新学期が近づきました。 本村で今年入学する児童は、坪小 二四名、岩船小〓名、北方小一 ±名、沢山小三玉名。 新しく 入園、入学するお子さんをお持ち のご家庭では、喜びに満ちた期待 感でいっぱいのことと思います。 今年は、国際児童年です。豊か な心と丈夫な体をもった子供に育 ってはしいというのが、私たち親 の切なる願いです。新学期をひか えて、子供のしっけについてスポ ットを当ててみました。 しっけを、習慣 づけ、と考えると、 ある面では、半ば 強制的にならざる をえないことがあ るものも確かです。 ことに幼児期には、 厳格なしつけ、干 渉は、子供の人間 形成にとって極め て重要な意味をも っています。 ただ問題はその 琶食いです。厳し 過保護になって はいけないと思い 、 ながらもついつ い世話をやきすぎ てしまうのも、親 ならばこその心理 といえましょう。 しかし、何ごと も、過ぎたるはな お及ばぎるがごと しで、過保護も、 子供の成育によい 結果をもたらきな 「自己中心」になりがち 過保護のしつけ 二面性をもった性格も 過干渉のしっけ すぎる強制過干渉は、過保護と同 じょうに、子供の性格形成にいい 影響を与えない場合が多いようで す。 過干渉の場人口、親の理想とする 子供像に近づけるため、「こうし なさい」 「やめなきい」 「いけま せん」というような命令、禁止、 拒否のことばや態度が、しつけの 中心になりがちです。 子供は、親のいう通りにしない としかられ、時には体罰をも加え られるということにむると、親の 前では、服鎗的で、素直な〝よい い場合が多いようです二般的に、 過保護とは、子供いいなりになっ たり、子供が自分でしなければな らないことまで親がやってしまう。 一方的なサービス過剰の親子関係 をいいます。 このような過保護のしつけは、 子供の性格形成にどういう影響を 与えるかといいますと-まず「子 供のいいなり」になっていると、 子供は、自己中心的で自分勝手な 行動をとることが多くなり、学校 などの集団生活に必要な協調性を 子〞になろうとします。 自我をおさえ、主張をかくし、 悪くすると二面性をもった性格に ならないとも限りません。 親の強制に合せるだけなら本当 の意味での〝適応〞にならないば かりか「習慣づけ」に大切な自主 性も育ちません。 親が子供をしかったり、世話を やいたりする場合、あくまでも子 供の自主的な行動を促す程度にと どめるほうが、しつけのコツとい えるでしょう。 ( 欠くようになったりします。 また「世話のやきすぎ」は子供 が自分で考え行動する自主的な 生活経験のチャンスを少なくさせ ることになります。 この結果、社会生活にスムーズ に適応できなかったり、自分では 責任をもとうとしない依頼心の強 い性格になりがちです。 しっけは、子供自身、自ちの意 欲にかられて行動するようにしむ けてこそ、自主性が育ちます。ま ず、子供の身になって考える ー これが上手なしつけのコツです。 r…=-t!、■.-■.一.-i.1.き-.1.■.■▼t、-.-J 思い悩むより 行なってみよ 行動の中から 方途が開ける 「解説L 自分に都合のよいことや、気 のむいたことなら、案外行動しや すいものですが、反対に都合の悪 いことや、不得手なことになると 憂い心や警戒心が起こって、思い 悩んで容易に行動にふみ切れない ものです。人間の思いと行動は、 つり合いがとれているときは心よ く感じますが、その反対につり合 いがとれていないと、そこに不安 と悩みが生じます。世間には「石 橋をたたいてなお渡らない」とい うことになります。こんな人も思 い切って石橋を渡ってみたらなん でもないことに気付くでしょう。 「当って砕けろ」という言葉があ りますが、決意を固く積極的に実 行すれば、案ずるより易く方途が 開けるもので、決断と実行の気概 をもつことが大切なことと思いま す。

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