広報かつら　No.117　1978（昭和53）年　10月

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ヽ 、b つ ・カ 報 広 第117号 (3)月召和53年10月20日 日本を離れて祖国の真の姿を求 めたい、そして建国日も浅い若い 国カナダ、底力もつアメリカの実 相を、私自身の耳目でとら、エたい 念願をもっていた。幸い県町村会 主催で町村長、議長の海外行政視 察が五ケ年計画で本年第一回早 三〇名で構成され、去る八月二十 五日より九月五日までの行政視察 団に参加することになった。カナ ダ三泊、アメリカ七泊で、アメリ カの好意でメキシコまで足を伸ば すことができたのは望外の糧であ った。こんどの視察は短期間の日 程で、米大陸西部の一部だけの見 聞であり、限りある村報のスペー パンフ国立公園大氷河のロッキーを背に 私の訪米視察記より 桂村議会議長 仲田 武一 スの中で、十分意を尽せないが、 見知らぬ土地でふと立寄った、レ ストランの味が忘れ得ぬ印象を植 えつ、ける様に、そのいくつかを拾 って村民の皆さんにご招介したい。 成田からカナダまで 成田空港での見送りも二人に限 られ、広木村長、大森副議長の温 かい好意と別れを告げ、日も高い 成田を五時出発、一時間もたたず に窓外は真暗、六時に早や夕食。 「夜が明けた」の谷田議長(小川) の声で眼をさます。時計は十一時 を肯している。成程窓外は明るい。 夜半の零時に朝食、胃袋も驚いた ことだろう。時差や国際日附変更 線通過は知ってはいたが、これに は一驚。地球は円い、西より廻る、 これに逆行すれば昼夜は早いわけ だ。九時サンフランシスコ着、成 田と比べる放か空港の塗装もはげ 殺風景な港町を追想する。港内に 日本語で荷物受取所の掛札、一驚。 店に学生風の日本女性がみられる のも、異国では何かしら力強い。 入国手続の事務整理の悠長には、 性急な日本人には理解できない程。 カナダ航空のストで、バンクーバ ー行の出発未定では一同肝を抜か れた態。幸い京成トラベルの努力 で、十二時出航できた。発進のス ピード振りには又一驚。機の内外 第1国産業文化祭の御案内 ときlり]18.19.20日 産業の振興と文化の向上をはかり,もって「明るい, 豊かな,緑の村」の実現を目指すため下記により産業 文化祭を開催することになりました。 農産物品評会,消費生活展,食生活改善展示会等種々 の行事を計画しておりますので,日頃あなたが丹精こ めて作りあげた作品の出品をお待しております。 なお当日は,お誘い合せの上御来場下さい。 産業文化祭行事 は赤と黄。機内案内の男女は赤と みどり、あくどい色彩だがよく調 和がとれ、加えて愛きょうには、 私達日本人に殊更好感がもたれた。 カナダが現在移民政策を取ってい るだけに機内は自由席、人種を超 えての談笑には好感がもて、人種 のモザイクと呼ばれる国柄の良さ の程が身に軋みる。午後二時バン クーバー着。さすが北国、うすら 寒い、鉛色の空、薄暮、白夜が連 想される日本の十月初旬、何時か の桂村民運動会の日に思いを馳せ た。 カナダは世界第二位の大国、日 本の二七倍、人口二、二〇〇万人 日本の五分の一、国全体が七つの 主 な 催 し 開催月日 会 場 ○常陸かつら音頭発表会 11月19日 桂村中央公民館 ○文化展 日本画,洋画,彫塑,商業 11月18.19.20日 ロ デザイン,華道,美術工芸 書道,文化財,写真 幼児,小中学生作品 ○芸 能 民話,詩吟,舞踊 歌と器来演奏 11月18日 素人のど自慢大全 11月19日 ○農産物品評会 11月18.19.20[1 農協本所 ○消費生活改善展示会 桂村中央公民館 ○食生活改善展示会 ○盆栽.花木展示及び即売会 ロ 農協本所 ○パレード 農協一中央 11月18E】 小学生鼓笛隊パレード 公民館 桂中フナラスバンド演奏 11月20日 農協本所 ○商 工 祭 11月18,19,20日 村 内 ○農 協 祭 〝 農協本所 時間帯に分れ、五時間の時間差。 日本との時差十七時間(日本時間 に七時間加えて一旦戻す)夏は夜 十時頃まで明るく、九時に時報で 星夜の区切りをする話。流石広い 北国だけに日本人は少い。北国の 港バンクは日本暖流によって冬も 温暖。 日本の円高で億年といわれるロ ッキーの大氷河も年々減少してい るとか。回の小さい日本人の集団 が、大きな新しい鞄をさげて、雀 の様に談笑がたえない。彼等は物 静かに異様なまなぎしで、円満日 本人を見つめていた。敗戦日本の 立ち上りの火元を探究するかの様 …

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