広報かつら No.116 1978(昭和53)年 9月
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ら 第116号 (5)昭和53年9月20[】 わが国は世界でもトップクラス の長寿国で、現在、六十五歳以上 のお年寄りは九百七十万人います。 そして二十二年後の昭和七十五年 には、千九百万人を超えると推定 されています。つまり「老人問題」 は私たち自身の間者なのです。私 たちひとりひとりが、豊かな老後 を過ごすためにはどうしたらよい か。世代を超えた連帯と話し合い の強をひろげる必要があるといえ ましょう。 明治時代の日本人の平均寿命は、 男性四十二・八歳、女性四十四・ 三歳でした。それから約百年、男 性は七十二二ハ九歳、女性七十七・ 九五歳と、世界の長寿国のトップ クラスヘ曜早出たのです。 もはや「人生七十年」ぁたり前 のことなのです。 去る九月十三日、 桂村中央公民館講堂 に、村内に住む、七十 歳以上のお年寄り七〇 九名が招待され、敬老 の日福祉大会が盛大に 開催されました。広木 村長より、健康に留意 されますます長生きし てくださいと挨拶があ りました。 その後ア トラクションに入り、 水戸レイクランドの演 芸、その他いろいろの 余興があり楽しい一日 をすごすことができま した。また八十八歳以 上になられた長寿者二 十五名の方には、村長 さんが各戸訪問され、 県からの祝金、そして 村からの記念品が贈ら つまり、日本は高齢化社会への 第一歩を踏み出したといえましょ う。しかも、そのスピードはたい へん速いのです。 昭和五十年は、十五歳から六十 四歳までの働き手八・五人に対し、 老人(六十五歳以上)一人の比率 でしたが、三十年後の昭和八十年 れました。 その外、敬老の日の行事として 在宅の寝たきり老人を介護する省 三十一名の方に慰労金がおくられ ました。いうまでもなく、敬老の 日は、長い間社会につくしてきた 一一t、 には、働き手四・一人に対し老人 一人となります。 問題は、単なる老人人口の増加だ けではありません。核家族の増加 扶萱息識の変化などから、高齢者 世帯の増加も日立っています。 現在、ひとり暮らしのお年寄りは、 全国で約六十六万人にのぼると推 定されています。 年金制度、老人医療の無料化、 住宅問題、福祉サービスなど、社 会保障の充実を図るとともに、老 老人を.敬愛し、長寿を祝ってやる とともに、とかく孤独で沈みがち な生活に陥りやすいお年寄りの生 活を明るく、ゆたかに楽しくする ため、全ての人びとが老人福祉に ついての関心と理解を深め、平和 な家庭、明るい社会をつくり、ま たお年寄り自身も、時代とともに 強く生きる意欲を盛りあげようと するものです。 七〇歳以上のひとり暮 らしの方に有放電詰を 無償でお貸しします 昨年より村では、ひとり暮しの 高齢者の方の孤独感を解消する手 段として、有線放送電話を無償で 高齢者と結ぶ 愛の有放電話 後をいかに生きるか、という面に も目をむける時を迎えているとい えましょう。長い持ち時間を豊か に過ごすための「生きがい対策」 がより重要な意味をもってくるの です。 この間題はお年寄り本人の課題 であることはもちろんですが、周 囲の人たちも、お年寄りの生きが いについて、アドバイスをしたり 相談にのってあげてください。 貸付し、近所との声の遠けいを密 にし、心身の健康の保持と生活の 安定をはかるため、愛の有放電話 を貸付するものです。 本村では現在二十七名の方が貸 付をうけております。 ○貸付を受けられる方 七〇歳以上のひとり暮しで本村 に引続き五年以上居住している 方 ○有線放送電話の使用料は無料で すザ黒電話と接続する手数料は 払込むこととなります。 ○すでに有線放送電話に加入して いる方は使用料が無料となりま す ○希望者は左記にお申込み下さい。 桂村役場企画課 電話 桂局二二一一代 有放 三一九-〇六

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