広報かつら No.113 1978(昭和53)年 6月
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ら 昭和53年6月20日(2) つ ヽ ・カ 報 広 第113号 み学習と、スピード学習をし、一 方、家では塾とテレビで時間の大 部分をついやしております。 このような生活では、 子どもの心と体に必要であると ころの「頭 ことにぶっつけるようなこと」や 「集団の共同生活」をあまり経験 せず小中学校時代をすごさせてし まうことになります。 以上のように今の学校生括にお いて欠けているところがあるので、 勉強のほかに、子どもの成長にと って大切な生活を学校でさせよう と考えたわけです。 それには授業時間数を減らし、 減った分を、心と体の成長に必要 とりある教育」 授業時 間 数が減る 今年から学校での勉 強の内容や勉強時間数 が変ります。特に注目 されるのは授業時間数 が減ることです。 小中学校における今 までの学校生活は進学、 進学という熟におされ て、とにかく、進学テ ストにパスすることに 第一の目標がぶかれ、 少しでも多くの知識を つめこみ、少しでも多 くの勉強時間を持つと いうことに、ねらいを おいてきました。 そのため学校では、 児童に対して、つめこ な学校生活に、まわそうとするも のです。 本年は、四年生は29時間、五年 生は30時間、六年生は22時間で、 一、二、三年生は今までと同じで す。 本年と来年は準備期間で、本式 に変るのは昭和55年からです。 昭和55年からは次の表のように 授業時間数が減ります。 学年 週 年間 4年生 2 70 時細 時間 4 140 5年生 時間 時間 4 140 6年生 時間 時間 勉強の中身がどのように変るの かといいますと、 ①こくご 作文が重要視されま す。 ②社会科 うんと減ります。三、 四年生は主に郷土のことを勉 強します。 ③学校行事 新らしく「勤労生 産のための行事」が加わりま す。 では具体的に各学校で計画して いることを、あげますと、 ①毎週3時間目を、音楽をみん なやする。はたらく、体力つくり 自由遊びの時間とする。 ②月曜から金曜までの2時間と 3時間目の間に20分の時間をとっ て、リズム運動、自由遊び、子ど も会ごとの集団遊び、いろいろな ゲーム、自由集団または、伸よし 学級との合同遊び。 ③農園つくり 全児童が分担し て、ジャガイモ、サツマイモ、カ ボチャ、兎、にわとり用の野菜を 栽培する。 ④花つくり 全児童を、たて割 4組にして、それぞれグループご とに。 ⑤おくれた勉強、自分のやりた い勉強に使う。 以上のような計画をしておりま すが、ここで申しあげたいことは 田舎の子供は都会の子どもと違っ て進んでいるから特例遊びの時間 は、いらないだろうとお考えにな 農業を営むかたわら、家庭にあ っては妻・母親‥主婦、或いは姑 としての役割はたいへんなもので ある。こうした多忙な中にあって、 学級生は「何を考え、何を学びと ったであろうかぃここに一年間の 学級のあゆみの中で、学級生が自 己評価をしたものを項目的に集約 してみると、 1家庭教育の重要さ、2親の責任 の重さ、3健康で心豊かに生きる 努力をすること。 4反省と進歩 の道をあゆみたい。 5幸福にな ㍉たいと願いつつ果せない。6 和やかな会話の、必要、7自己甲欝 度に反省、8終始学習を続行した る方もおるかと存じます。 しかし、子どもにとって必要な 遊では、ただ、ばくぜんと自転車 を乗りまわしたり、ぶらぶらして いる遊びではありません。 「集団の中でもまれ」 「ルール に従う」集団遊びで、それには仲 間が、たくさんいることが必要で す。それには学校での生活の中で の遊びによって達せられるのです (北方小学校長、神賀俊雄) ⊥-T⊥-T⊥●T⊥T⊥-T・・_T一丁⊥-T十 1▼--】■ 家庭・婦人 両学級での 尊い体験 .一1---1一rl い。 9いかに明るい子どもに育 てるか。 10自分なりに努力を。 11親と子のふれ合いを大切に。12 老後を楽しく過ごすにはどうすれ ばよいか。 13自己にきびしく。 ほ心の安定の大切さ。 15生きが いは若いうちから自分の努力で。 それぞれ学級生であるお母さん は、以上のように貴重な学習から 生活課苺を捉、え、「わが家庭・自 分をもみつめ」本年度は更に学習 課題・生活課題をふま、え、学習面・ 日々の実践面に、謙虚で意欲的姿 勢を示しており学習の成果がうか がわれた。

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