広報かつら No.112 1978(昭和53)年 5月
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(3)昭和53年5月2。日 広 報 か つ ら 第112号 健康体操 日頃有線放送には御協力をいた だき厚くお礼申し上げます。 有線放送では、加入者の皆様方 により多く聞いていただくため、 よりよい番組づくりに職員一同一 丸となって頑張っております。今 回加入者の方々の御要望により健 康体操を(別表)夜の放送時間に 健康体操を行い自分の健康管理をエ失してみよう 5月-日より有線放送で A 桂村腰痛呵Ⅷ体操 1 足首の運動(準備運動) あおむけ忙寝たtせ,背すじとヒ ザを伸ばして,前後忙足首だけを運 動ナる。 2 ヒザの引さつけ(贋節の伸展) 下半身の力をめいて暗もとにヒザ を引きつけ腰悠を柔く引き伸ばナ。 3 ヒザの横たおし(腰椎の稔転) かかとを腰に近づけヒザを左右に 備にたおす0 4 層の引き上け(腰椎の伸展) かかとを露把引きつけ,静かにゆ クくゎと廣を上把持ち上げる。 8 肩のひねり(腰椎の捻転) 足を投げ出して坐少,両肩を左右 に捻転ナる。 ¢ 体側屈 (書椎の側屈) そのtiの姿勢で体側屈を行方う。 ▲ニニ・・ ’ 20回 議豪馳組 担越 を放送 取り入れる事になりました。この 体操は雇る前に簡単に出来る体操 で、これから農繁期にかけて疲労 回復に役にたちますので有線放送 で流す音楽に合わせて実施してみ てはいかがですか。 (企画課) ニニ彦ゴ; ′し B 実施上の注意 実施1ケ月日 1・2・まの運動を行なう。 ′2ケ月日 1.乞まAの:運動を行食う。 ′5ケ月日 1.Zま4.且るの運動を行孜う○ の上で暮しているのです。「何 時から学校へ出られるの?」と 聞いて母を困らせていた私も、 やがせもう学校へは行けないこ とを知ったのでした。もし現在 私が健康だったらどうでしょう。 きっと大学へいって学生生活を 楽しんでいたでしょう。旅行も 出来たでしょう。お料理も作れ たでしょう。又ふとテレビに目 をやれば、若い男女が手をつな いで海辺を軽やかにかけてゆく 場面が、スローモーションで大 写しにされているではありませ んか。ふわりふわりとたわむれ ながらゆく二人の影。でもそれ 高熱を出して十 カ月の病院生活 の後学校もやめ 殆んど∴ヘッド 三年位前から、私は時々変な 夢を見ます。夢の中の私は何の 屈託もなく駆け廻わったり、自 転車で畑の中の道をとばしたり しているのです。けれども、夢 の中で、もう一人の私がふと考 えるのです。「どうもおかしい あ′、そうだ。私はそんなに歩 けなかったのだ」と気がつくの です。そうです。私は十五オの 暗から薬の副作用で自由に歩行 する事が出来なくなったのでし た。何故薬をのんでいたかとい うと、話はもっとさかのぼりま す。私は小学校の五年生の時、 わたしにとっての青春 極御満悦でした。けれども身分 不相応な程のぜいたくをしなが ら、私はだんだん空しくなって くる自分に気がつきました。何 を買ってもらってもちっとも嬉 しくなくなってきたのです。昔 竜宮城ですばらしいおもてなし をうけた浦島太郎が、やっぱり 里へ帰りたくなったのもあるい はこんな気持ちからだったんじ ゃないでしょうか、それは昨日 より今日、今日より明日と少し でも自分の中に進歩するものが なくては、人間として堪えられ なかったのです。私は苦しみ悩 みました。そして探し当てまし ′し は私の手のとどかない処へ、ふ わりふわりと消えてゆきます。 あまりにもやりたい事の多い私 そして体の弱い私、本当に残念 です。でもこうして車椅子で始 まった私の青春にも二つの貴重 なものを得た喜びがあります。 その一つは勉強の本当の楽しさ を知ったことです。私が病気に なった時、母は今までと態度を 一変して「勉強してはいけませ ん」と申しました。漫画や物語 りを次から次へ買ってくれまし た。欲しいというものは何でも 揃えてもらって二カ月位私は至 上i→大森敦子痛いでしょうね」 といっても以 前は本当にそのつらさが判りま せんでした。私は今病気をとお して思いやりとか人間愛とかい うことを少しでも深く考えるこ とが出来る様になったことを感 謝しています。最近私は少し点 字を習いはじめました。自分の 読んだいろいろの面白い本を目 の不自由な私位の女の子に一緒 に味わっていただきたいという 心からでたことです。私は能率 が上りません。でももしそれが 成功すれば私の青春に「奉仕の 幸」を加えることが出来ますか ら努力しております。 た。その道はごく身近にありま した。ラジオによって基礎英語 をやってみたのです。私はその 時始めて勉強が楽しいものであ る事を知る事が出来ました。以 来熟のある時はテープにとって おいて一日も休まず続けており ます。私は現在NHK学園通信 高校の特科生として英語と国語 を学んでおります。私は丈夫な 時は、あまり好きでなかった勉 強が親しい友となってくれたこ とを嬉しく思っています。又病 気の為に得たもう一つの大切な ものは、体の弱い人の心を知る ことが出来たこ とです。「さぞ
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