広報かつら No.98 1977(昭和52)年 1月
7/8

、b つ か 報 広 (7)昭和52年1月1日 号98号 計画策定の趣旨(原文) わたくしたちの村に人間が住み ついたのはいつの時代だろう。そ れははるかに古い時代だったろう。 豊かを自然に恵まれたこの地にお いて古代の人々は人間性豊かを生 活を営んでいたに相違ない。 わたくしたちは、かって先人た ちが偉大を努力によって築いたこ の郷土を受け継ぎ、現に居住し、 そして子孫に引継いでいく「明る い、豊かな、緑の村」 の実現に向 って村民の英知と意欲及び村行財 政の力を結集し、ここにその指針 となる基本計画を策定する。 計画の背景 t、人口 国勢調査年 人 口 減少率 30年 9,715人 35年 8,785 9.6% 40年 7,938 9.6 45年 7,223 9.0 50年 6,897 4.5 種村基本計画のあらまし 国勢調査年でみる本村の人口減 少率は毎回九%をこえ、ようやく 五十年回調で四・五%と従来の半 分となったが年々減少していま宅 四十五年、五十年回詞をもとに年 令別区分を推計すると年少人口は ほぼ横ばい。生産年令人口は低下 し老年人口は上昇し、高令化社会 にをっていきます。 ニ、生活 村民の生活意識は所得水準の向 上や物質的な豊かさが充実される にしたがい、生活を優先しようと する傾向に変っていきます。今後 は週休二日制の普及などがすすみ 老いも若きも心の豊かさを求める 時代とをりましょう。 三、経済 区 分 45年国調 50年国詞 0~14才 1,281(18%) 1,330(19%) 15~64才 5,055(70%) 4,550(66%) 65才以上 887(12%) 1,020(15%) 計 7,223 6,900 企 画 課 国県とも経済成長率一〇%を上 回る発展をとげてきましたが、村 民の所得は四十六年調によります と村民一人あたり所得は県の一人 あたり所得の六十九%という格差 があります。 今後は自然条件、立地条件を克 服し水戸、日立大規模都市の生鮮 食糧供給基地としての機能等を考 え所得の増加をはかることによっ て全国水準に達するものと見込ま れます。 計画の期間 この計画は昭和六十年を展望し 昭和五十一年度を初年度、五十五 年度を当面の目標年次とする五カ 年計画とします。 財政の見通しと計画の推進 財政規模は五十年度決算見込六 億八千七百万円に対して五十五年 度には一二一倍の八億二千五百万 円に達するものと見込まれますが 村税収入は十一%にとどまり起債 依存率が高くをるものと想定され ます。 本村は山林が五十三%を占めて おり目立、水戸地区の影響を強く 受けながらも経済的、社会的に立 ち遅れております。今後は社会資 本、交通網などの制約条件を克服 し、思い切った発想の転換とあわ せ長期的展望にたって環境保全に 留意し秩序と調和のある諸般の施 策をおしすすめ村民の欲求と期待 を満たしたい。このためには国、 県、柑及び村民の果す役割と費府 の分担を明らかにするとともに職 貞の資質と志気の向上をはかり、 村行政の総力をあげて計画の実現 につとめます。 老人福祉 老人いこいの家の設置をはかる とともに高令書の共同作業場、農 園等を検討します。また家庭奉仕 員を増員します。 母子、身陣者福祉 医療費の軽減とあわせ諸手当の 給付をはかるとともに、保育所の 建設をはかります。 保健医療の充実 村営診療所に歯科の併設をはか るとともに患者輸送車を購入しま す。医療については成人病が多い ので早期発見、早期治療とあわせ 食生活の指導につとめます。 学校教育の充実 公立幼稚園の設置をおしすすめ るとともに小中学校の教材、教具 の充実をはかります。また老朽校 舎の改築を遂次すすめます。 社会教育、スポーツの振興 中央公民館の建設をはかるとと もに運動公園、村民体育館の建設 をはかります。 文化財の保護 村指定の文化財い保存をはかる とともに資料等の発刊、保存につ とめます。 交通安全対策 老人、子どもの交通安全教育に つとめるとともに安全のための諸 施設の設置をおしすすめます。 防災体制の充実 砂利、採石については環境の保 持につとめ、火災等については広 域的消防体制をおしすすめます。 農林業と商工業の振興 農業については、農業の担い手 の育成をはかり、地域営農の組織 化、生産基盤の整備、農畜産物の 生産増強をはかり流通の合理化に つとめます。 林業については改善資金制度の 活用をはかり林道の整備をすすめ ます。また、しいたけ等特殊林産 物の主産地形成を促進します。 商業については近代化をはかり 量から質への経営理念の転換をす すめ各種運用資金制度の利用を促 進します。 工業については北方、高久の工 業導入地区に企業を積極的に誘致 します。 環境の保全 森林の無秩序の開発を規制し、 河川沼の水質監視を強化し、畜産 経営環境改善対策に対して助成、 指導につとめます。 ごみ処理については広域的処理 方式としますが用地の確保が困難 となっておりますので住民の理解 と協力をお願いします。 村営住宅の建設と水道の整備 村営住宅を遥次建設するととも に水道の整備につとめます。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です