No.73 1973(昭和48)年 12月
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(3) ら つ か 報 広 第73号 種村の皆さん。新年おめでとう ございます。本年もますます御多 幸でありますよう心から祈念いた します。 昨年暮ごろから急に「やれあの品 は倍近く値上りした。いや、三倍に をった」とか、石油は勿論、今度 は何品がをくなる等誠に異様な雰 囲気の中で、昭和四十九年の新年 を迎えたわけですが、戦後二十九 年、国民の絶えざる努力と創意に よって驚異的を発展を遂げた物的 環境又それに支えられた「恵まれ 過ぎた」とも思われる生活環境の 向上。所謂「消費は美徳をり」と のセリフがまかり通る時代を現出 しました。然し今や、時代は大き く転換を迫られようとしておりま す。私達は大きな決意のもとに今 後の生活設計の再検討がをされを ければなこbない時代にをるような 切迫した感じがします。即ち、「消 費の美徳」闇「節約は美徳」への 転換であります。本年における村 政も以上の意味において本当に容 易でをいと思います。執行部と共 年頭のごあいさつ 議会議長 広 木 々手を携えて予想される難局に耐 え調和ある村の発展を期する決意 あります。 昨年議会が議決した事項は概ね 順調に執行されております。拝小 のプールは竣工し、沢山地区Ⅵ簡 水事業も完成を目前にしており村 営住宅の第二次建設北小の屋体の 建築は関口工務店、園部建材社と それぞれ契約し事業が進められて おり㌢すが相つぐ物価の上昇があ り業者においても何かと御苦労を されておるようであります。阿野 沢地区の第二次構造改善事業も第 一期工事が完了し目下第二期工事 が進められようとしています。上 阿野沢、粟(上乗)地区内の国道 との取付け道路も工事を完了しま した。岩船繰、観世音線、梅ヶ沢 線等大きな工事が未着手でありま すが物価、労賃の値上り等慎重な 配慮を必要としましょう。一方「花 いっぱい」運動は、昨年第一席で 知事賞を獲得、本年は県内で数少 をい「モデル町村」に選ばれました。 婦人会をはじめ関係された各種団 体の御協力に感謝申し上げますと 共に「まごころ国体」の開催を控 えその栄誉の重みをかみしめて、 さらに御努力下さるようお願いし ます。南喜一賞の受賞の栄を得ら 香 れた食生活改善事業は昨年は厚生 大臣賞、一昨年は知事賞と毎年毎 年の努力の積み重ねが認められた 結果とはいえ誠に立派であります。 こんごはこの実績を基礎とし創意 と工夫のもとに文字通り健康な家 庭、健康を村造りに御努力下さる よう期待いたします。村民運動会 も例年に変わらず盛大に挙行され 閉会後に紙屑等が非常によく整理 された事には好感を得ました。村 民歩く会が常に変らぬ歓喜の中に 終了したこと。郡PTA指導者研 究集会が桂中で開催され盛会の裡 に多くの「実り」を得て終了した こと。各学校の学力の向上が認め られることや社会教育等の実績が 次第に関係機関より注目される結 果を得て釆た事、あの寒風の中で 元気いっぱい、和気あいあいに実 施されたママサンバレ一に躍動す る人間性の尊さを発見しました。 本年もさらに盛大であることを期 待します。 とかく看過して専らをい事を敢 て見過ごし戒めなければなこbをい 事が平然とまかり通ったきらいは あるまいか。今日の虚構の繁栄の よってきたる所またここにあると 言えまいか。 「外患をければ国危うし」という 諺は中国の孟子の言葉であります。 度し難い人間の本性というものは 外から降ケかかって来る災難でも なければ容易に自らの誤りに気付 こうとはしをいという意味に解さ 昭和四十九年の新春を迎えつつ しんでおよろこび申し上げます。 今日の社会の変化はまことに急 激で高度を経済成長や技術の進展 が社会機構をかえています。 こうした中でひとりひとりはそ れぞれの立場で新しい生活の課題 をもち学習への要求をもっていま れる。この原則を逆手にとって、 あえて対外的か緊張感をあおりそ れによって政治(内政)の欠陥を 糊塗しようとすることがあっては をらない。今月克石油危機という ”外患″は今や日本の政治経済、外 交、社会生活のあらゆる面にわた って戦後最大の混乱を引き起した。 政府は今更のように「省資源型」の 産業構造への切り替えを力説して いるがいうまでもなく重化学工業 それも大企業偏重の経済政策の誤 りは従来から指摘され尽していた といっても過言ではない。それを 掌を返すように転換させようとい ぅのだから国民に七っては腹立た しい限りであるそれと同時に”外 患〞にさらされをければ、非を認め ようとしをい為政者の保身七エゴ 新年のごあいさつ 教 育 長 仲 田 す。教育はこの現状を直視し対処 しなければをりません。学校数育 にあってはこうした世相に順応し 得る資質の向上を図るため指導練 成しなければなりません。 先づ基礎教科に充分力を尽し之 が充実進展を図ることに全校一貫 した指導計画のもとに研究調査を 進め他教科については各校独自の 立場から研究指導に努めておりま す一方教育の環境整備は教育効果 増進に必要欠くべからぎるもので 盲貫へつづく) イズムを痛感せぎるを得ないので ある。二十世紀後半の迷妄を晴ら す道は〝外患〞の対処より″内なる 世界〃の発見にあるのではをいか〔 とある識者は論評しています。私 達村政に関係する者にあっても傾 聴に値する提言と言えましょう。 世はまさに激動。そして価値感 の変動も起りましょう。しかし常 住不変の宇宙のリズムと真実な姿 の存在を見きわめ、だれ人といえ ども等しく安穏を生活が出来る調 和ある郷土種村の建設に向って議 員一同、心を新たにして努力をい たします。相変らずの御支援を心 からお願い申し上げます。所信の 一端を申しのペ新年のあいさつと いたします。 日舛 / \.
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