No.73 1973(昭和48)年 12月
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第73号 ら つ か 報 広 (2) 昭和四十九年の新春を迎え、種 村の皆様方にご祝詞を申上げます。 激動を続けた一年でありました が皆様方のご支援にあづかり順調 轟移を示しましたこと、ご同慶 に存じます。且唄のご協力し対し、 改めて衷心より感謝を捧げるもの でございます。 顧れば日本列島改題論が叫ばれ 田中内閣は過疎過密を同時に解消 するとともに公害をなくし社会福 祉の充実をはかる大きな問題を取 りあげて出発したが国際情勢の変 ぼう複雑化はますます、はげしく 首相自ら欧州各国を訪問して国際 親善と諸問題の解決にあたり国際 収支の均衡と円価の維持、金融対 策の推進によってインフレと物価 騰貴を防止改善をはからんとして 努力するうち突然起った中東戦争 に端を発した 「石油危機」はエネ ルギーの大半を海外に依存するわ が国経済は極めて大きい影響を受 け、かって経験したことのをい試 年頭の ごあいさつ 村 長 大森 三千三 練に直面したといわれる程の深刻 を事態を招来した。折も折、愛知 蔵相の急逝にあい内閣改造による 第二次田中内閣の成立によってこ の難局を切抜けんと体制を整え国 会に臨み生活安定向上を妨げるこ とをきよう緊急を施策として、国 民生活安定法案、石油需給適正化 法案その他を決定し物不足、イン フレ物価高を防ぎ、続いて昭和四 十九年度の予算編成によって国民 の協力を得て民生安定をはからん が、この体制によって強力な政策 としてお月ます。 今年はどういう時代にをるだろ うとは誰しも心配するところです 毎開を行い国際的環境の改善をは かると共に国内のインフレと物価 高を止めて生活環境と福祉重点の 力強い施策が行われることを渇望 すると同時にお互わたくし達は生 活感覚を転換して資源の浪費をつ つしみ所謂「節約は美徳」の価値 観の定着を考えねばをらないと存 じます。 こうした政治経済の波乱に充ち た変ぼうの年、種村の事業の推移 を振り返ってみれば、まず、年初 前年度の道路改良舗装と教育施設 等殆んど年度内に完成をみました が、孫根平沢線が再入札により遅 延したのと第二次構造改善事業の 一環であった農協の中央集荷所の 建設が敷地問題等のため遅れまし たが、会計閉鎖期迄に完成しまし たことは、ご同慶に存じます。 三月には昭和四十八年度総予算 六億六千余万円内一般会計四億三 千余万円の大巾予算編成となり政 府の施策に呼応し、相打総合計画 基本構想に則り人間優先の施策と してま姦育施設は坪小の水泳プ ールの設置と北方小の屋内運動場 の建設計画を請負契約に付し八月 一日プー.ルの竣工をみたが屋体は 資材不足等の影響を受け、旧年内 の完成を見るに至らなかった。村 営住宅十六戸については完成に近 く旧年未契約の浄化槽排水工事は 目下工事中であります。 取付道路として改修した粟繰、 上阿野沢線の竣工及び年度内予定 した舗装を終り、山間急傾斜補助 事業としての錫高野線、観世音線、 岩船線等設計に基づく用地買収に 努力し旧年内に請負入札に出せな かったことは残念でしたが岩船川 に計画された防災ダムについては 近く県営で着工の運びとなり、昨 年より計画しておった阿野沢地区 基盤整備事業は第二次構の一事業 として進められ畑地三十余ヘクタ ールに及び秋の収穫跡麦の播種に 間に合うよう茨城県機械開発KK と三幸建設との請負によって施工 され受益者はじめ推進委貞のご努 力により辛じて間に合うよう換地 配分が決り追加工事としての農道 と排水溝の工事も同業者に請負契 約がをされ目下工事中であります。 一方農村工業導入計画について は県の指定を申請し目下調査の段 階にすゝみ農業振興地域整備計画 に基づく委員を御願推進中であり ます。 沢山地区簡易水道事業は前年よ り継続施工中ですが旧年内試験通 水に終ったので本春早々給水を開 始したいと思います。岩船地区に ついては水源を更に確かめ早期に 計画する考えであります。 米の生産調整が更に続けられま したが幸にも水稲の増収をみたと は云い陸稲については又もや異常 災害を蒙り巨額の共済金を仮払す る惨状でした。火災事故も救われ これら共済事業の実績は総合共済 及び建物共済とも県連合会長賞を いただいた好成績でありました。 健康管理については診療所保健 健婦、家庭奉仕員等の活動によっ て成人病対策、老人福祉対策、乳 幼児検診等遺憾をく行われ、生活 改善推進協議会は前年末厚生大臣 賞に輝いたのに更に秋には全国生 活協会より商喜一貴を受ける栄誉 得られ又環境美化運動とし行われ た花一ばい運動の成果は前年県の 優秀賞を受けたのに更に年末は県 のモデル団体として認められる光 栄に浴しました。之等は交通安全 母の今の活動実績と合せて婦人会 の皆様方のたゆみなきご奉仕に基 づくものとして深甚をる謝意を表 します。 七月には北部三町村による国民 宿舎御前山荘の完成オープし年年 末には水戸地方広域圏による老人 福祉センタⅠを含む保健センター が滑沼畔に建設工事着手をみまし たが、北部の懸案であるゴミ処理 場建設については今回未着手であ ることは残念に思います。 こんをいろいろの事情を考え合 せるとき、今年は誠にきびしい、 むずかしい年であると予想されま すが政府も真剣に歴史的大転換期 に処する対策に決意を新なにして 国民の協力をもとめており県とし ても緊急対策を打出すことに努力 し、たまたま本年こそ待たれた 「水と緑のまごころ国体」を控え これを契機として飛躍的県勢発展 を期しておりますのでお互いに頑 張ってこの難局を打解し「明るい 豊かな緑の村」づくりをつづけて ゆきたいと存じますので何卒一層 の御支援賜わります様御願いいた しまして年頭のごあいさつといた し£す。

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