No.69 1973(昭和48)年 4月
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、.つ つ か 報 広 第69号 充実、水道の普及等を重点に保健 衛生の徹底、公害、交通災害の対 策強化、産業の振興開発、工場再 配置法により誘導等を考えながら 一般会計総額四億三千万円(前年 比三十八・五%)の大型予算を編 成いたしました。 まづ、従来地域開発を目途して 整備されてきた道路も人間優先の 環境づくりとしての開発体制とし 住民の意見を十分に尊重し、土木 費の大巾な計上によって国道一二 三号線の測溝構築と県道阿波山笠 間繰の村境迄の完成をめぎし改良 をはかると共に改良後の舗装実現 を要請し、村道幹線は舗装を進め るほか新たに岩船繰延長、孫根観 世音繰とさきに県道編入申請中の 一部である梅ヶ沢線を山間急傾補 助事業として計画し、更に茨交軌 道跡石塚境橋より上作桂大橋に至 る道路の整備を行ない、鷹匠橋線 の未改修の部分を改良し、このほ か取付道路の改良によって交通の 便をはかり、また幹線舗装と急坂 コンクリート舗装を加えて資材費 を計上いたしました。河川につい ては江川の県費改修を続行するよ う要請し、村内東川、岩船川、観 世音川の一部改修と橋梁の架替を 行なうほか村営住宅の建設も前年 通り計上いたしました。をお、こ れらの事業執行のため二-ダンプ の更新を計画しております。 次に教育費については、人間形 成の基礎をつちかうため教育内容 の充実と施設の整備をはかること とし、小学校の体育施設として屋 内運動場の建設、水泳プール建設 を年次計画通り実施し、各小学校 における備品購入、修理費、給食 室の整備、燃料格納庫の設備、体 育館用具等を整い、中学校には体 育用具置場兼焼かまど、野外造形 場の増設と体育館内のいす、美術 室の机、いす等の補充と教材の充 足を考え、給食センターの天井替 とガス回転がまの購入等を主とす る振興費を含めた費用を計上し、 社会教育費中央公民館費について は支所廃止に伴う公民館岩船分館 としての整備費を計上し、押分に ついては未定のため沢小改築準備 の敷地買収費を含めて予算費中に 計上いたしました。 文化財の調査については条例に 基づき村内文化財の管理保全と保 護を考え、今後も調査にあたるこ とにいたしました。 をお、一年後に茨城国体を控え 体育振興を考え、体育指導体制を 撃え、交付金を改めて直接指導員 として体育指導の徹底とスポーツ 振興にあたるようにいたしました。 幼児教育についての助成も県費 による園児に対する補助制度があ りますので、本村の私立幼稚園育 成会に対する交付金も改めて、一 年保育者重点に直接園児補助金と して父兄負担を軽減し、入園を奨 励することにいたしました。県費 については所得制限をつけること にをっています。 重点視される社会福祉費を含む 民生費衛生費も大巾な増額となり ましたが、敬老年金の継続実施の ほか国策に伴う老人医療費七十才 以上無料化継続実施と寝たきり老 人については六十五才まで引下げ 無料化と○才乳幼児に対し新たに 無料化し、重度心身障害者も年令 程度によって無料化実施と扶養者 の所得別限の徹廃を行ない、児童 手当法改正による措置費の増額と なりました。 環境衛生費中城北放牧衛生一部 事務組合の負担金増はし尿処理場 の増設によるものと更にゴミ処理 場がすすまをいため当面の処理方 法として、自家簡易ブロック焼却 施設に対し補助金を出すことにい たしました。 広域市町村圏として水戸地区市 町村による一部事務組合の設立に よって、茨城町に老人ホームを含 む老人総合保健センターの建設が 予定され、その分担金を計上いた しましたが、北部町村による御前 山国民宿舎の建設と相まって、憩 いの揚として大きな期待を持たれ ています。また水道計画も継続工 事として沢山地区に工事がすすめ られておりますが、この事業会計 へ八百十九万円の繰出しを行李フ ほか、国民健康保険会計へ二百五 十万円、沢診会計へ五十万円の繰 出しを計上いたしました。 保健衛生については従来どおり 各種検診、予防接種等を行をい予 防医療につとめ、母子栄養牛乳の 給与等村民の健康保持につとめ、 保健婦、寝たきり老人奉仕員等の 活動によって村民との接触を密に し、きめ細かな健康管理につとめ ます。 農林水産費についても大きく伸 びましたが前年に続いて第二次農 業構造改善事業として阿野沢地区 圃場整備五十ヘクタールと園芸ハ ウス団地造成、水田協業施設を奨 励して所得向上をはかり、振興費 として桂村農畜産物流通対策協議 会の活動を促し、生産団地育成指 導と流通体系の整備をはかり、城 北放牧事業の分担金、農産物受検 組合の負担、農畜産物価格安定制 度への参加及び農業近代化資金の 利子補給を計上いたしました。 米の生産調整が続けられ目標も 示されましたので米作転換合理化、 休耕奨励金の交付を行ないます。 桂土地改良区の事業として県営圃 場整備事業の工事完了に伴い、登 記事務の促進と揚水障害改善事業 が見送られたため県へ要請し小場 江側との交渉によって協力を求め て水源確保をはかりたいと思いま す。公害防止と関連ある家畜ふん 尿処理施設整備に補助金交付を考 えます。 建物の災害損失及び農畜産物の 被害については、農業共済事業に よる補償制度を括用し救済をはか りたいと思います。 商工費については商工会の補助 増額によって晴動を促し、労働者 金融制度の出資を賄い、観光費に ついては御前山観光協会の負担金 を前年どおり計上し、国民宿舎の 運営によるこの事業への寄与に期 待しております。 消防費については人件費増のほ か、消防力強化のため自動車ポン プ一台を増設し、機具置場の建設 及び貯水槽の増設を予定いたしま した。 交通災害補償組合制度の推進、 交通安全対策の強化によっ.て事政 の発生を減少したいと思へます。 その他有放会計への繰出金百三 十万円、農業委員会選挙費等が予 算化されておりますが、これら事 業実施によって健康で豊かを郷土 の繁栄をはかりたいと考え、その 財源として村税の伸びを算出し、 地方交付税の大巾増額を見積り、 国及び県支出金を計上し、村債を 加え繰越し金六百八十万円を見込 み、予算編成をいたしましたが、 新規事業及び人件費、経常費の増 嵩を見積り、でき得る限り需要に 応ずる体制をとり多様化した高度 の行政需要には応じきれをかった 感はあるが、効果的運用によって 所期の目的達成をはかるため努力 を重ねてまいりたいと思います。
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