広報じょうほく No.501 2004(平成16)年 3月
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L皆さんの質問し 昨年⊥0月号の 「広報じょ うほく」 で 「常北町一般会 計の実態」 をお話しました が、その後皆さんから 「常 北町は本当に金がないのか?」 とか 「基金がまだ10億円 以上あるのに、何で金がな いことばかり強調するのか?」 あるいは、「金がなければ 起債や借り入れすればいい だけだろう」といった質問 を受けることがあります。 そこで今回は、これらの質 問に答える形で再び町の台 所事情 (家計簿) を分かり やすく説明します。 はじめに、皆さんの質問 世の中は、情報公開の時代になっています。私 としてもできるだけ町の情報を公開して町の実態 を知っていただき、町民の皆さんと共に町づくり をしていきたいと考えています。 今回は、「常北町の台所事情その2」 について 説明します。 に端的な回答をしておきま す。 一つ目の質問の答えは、 現在の常北町には余分な金 がありません、というのが 偽らざる実態です。 二つ目の質問に対する答 えは、10億円以上ある基金 は条例の制限から全額を使 えるものではありません。 また、ここ5年の間ずっと、 基金を崩しながら予算編成 をしているのが実態なので、 基金の額は年々減少してい ます。このままでは、あと 3年程度で基金は底をつき ます。そのときは予算が立 てられない事態が生じます。 決して金の無いのを強調し ているのではなくて、近い ′-11 将来の危機的状態を避けよ うと考えて皆さんに情報提 供をしている点をご承知願 います。 三つ目の質問に対する答 えはもっとも基本的な話で すが、本当に金がなければ 借金しようにも借金ができ ないということです。借金 は少しでも元手があるとき にはじめて不足分を借金で きるのであって、元手も用 意できなければ借金しよう にも借金ができないという ことです。 もう一つの問題は、起債 には条件が整わなければ県 から許可が下りず、起債で きないしく.みになっていま すから、単純に金が無いか Vol.7 ら住民のために金を貸して くれと言っても起債はでき ません。これは誰がやって も同じことです。 では、なぜそうなのかを これから説明してみましょ 常北町の15年度一般会計 予算が歳入と歳出同額で47 ・3億円、家計簿にたとえ ると473万円になること は、前回お話ししたと思い ます (注1)。 では、予算の歳入・歳出 の内訳がどのようになって いるか考えてみましょう。 15年度予算については昨 年4月号の 「広報じょうほ く」 でお知らせしています。 今回は特別に分かりやすく、 歳入・歳出の仕分けを資料 1のように整理します。町 の歳入は大まかに分類する と、税金、交付金、諸収入、 国・県補助金、町債、基金 となります。 税金は住民の皆さんから 集めている町民税、固定資 産税などです。 交付金は国や県が集めた 税金の一部を、国や県から 配分してもらっているお金 です。 諸収入は使用料、手数料 など、町に入るお金です。 国・県の補助金は、補助 事業の費用、国や県からの 委託事業費です。 町債は町の借金で、後か ら詳しく説明します。 基金は、今までに積み立 てておいた預金に相当する もので、詳しくは後から説 明します。歳入の足らない 部分を基金から繰り出して 予算を立てています。 一方、歳出は総務費から 商工費までの各事業を行う ための諸支出と公債費、積 立金とから成り立っています。 諸支出は皆さんに対する サービス、職員の人件費な どが含まれます。 公債費は町の借金の元金 と利子払いのお金です。 積立金は基金の積み立て 広報じようほ<
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