広報じょうほく No.489 2003(平成15)年 2月
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循環器病の発症には 生活習慣が深くかかわっている 平成ほ年の脳卒中による死亡者数は13万2、529人、 心臓病による死亡者数は14万6、741人と、この二つ だけで総死亡の約30%を占めています。循環器病は、喫 煙やアルコール、塩分のとりすぎなどが危険因子となり、 高脂血症や高血圧から動脈硬化が悪化して起こりますが、 これらはすべて食生活や運動などの生活習慣と深く結び ついています。循環器病予防は、生活習慣の見直しと改 善から始めましょう。 脳卒中発症の危険因子の一つが高血圧です。高血圧の 予防には、減塩が大切です。食塩の摂取は一日用8未満 に抑えましょう。ラーメンやうどんの汁は残す、家庭で は減塩しょうゆや減塩み¥を使う、酸味や辛味を使って 塩分を減らすなどの工夫をしましょう。 また、高血圧を予防するには、減塩と同時に野菜の積 極的な摂取が大切。野菜には、①血圧を上昇させるナト リウム(食塩の成分)を体外に排出させるカリウム①血 管の収縮を抑制して血圧の上昇を防く作用のあるカルシ ウムやマクネシウム③ナトリウムを排出したり便秘を予 防したりして、高血圧を防ぐ働きのある食物繊維が皇宮 に含まれています。 成人の場合、1日に350且以上の野菜が必要です。 この量をサーフタなどの生野菜だけでとると大変な量です から、煮物やおひたし、和えものなどにして、毎食食べ ましょう。 国嘩西崎随鮎凝固 脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの循環器病は、生活習慣ガ深<ガガわる生活 習慣病の代表選手です。日常生活を見直して循環器病を予防し禁煙を実行しよう 1日1万歩を目標に 速歩で歩こう たばこに含まれるニコテ 有酸素運動は,血圧の 質でつくられています。丈 ンは血液を固めやすくし, 上昇を抑制します。特に, 夫な血管を保つには,卵や ¥の結果血圧が上昇し,血 ウオーキンクは腰やヒザ 牛乳などの良質のたんば 菅壁をいためてしまいます。 への負担が少なく,だれ く賢を,食事から積極的に 禁煙してこれらの作用を防 でもどこでも,いつでも とる必要があります。 ぎましよう。 できる運動です。 ( うすくちしさうゆ 「うすくちしようゆ」という名前には,塩分が少ないイメージがありますが,これは見 た目の色のことで,塩分量ではありません。各種しようゆの塩分量を比載してみましよう。 「五訂日本食品標準成分表」によると,1008あたりの食塩相当量(g)は,こいくちしよ うゆが145,たまりしようゆ13.0,再仕込みしようゆ12.4,しろしようゆ14.2に対 し,うすくちしようゆは16.0と一番塩分が含まれています。色を薄く仕上げたい煮物など は,うすくちしようゆを少なめにするか,減塩しようゆを使うといいでしよう。また,大根 おろしや肉,魚には,しようゆのかわりにレモンやスタチなどの柑橘類を使うのも減塩に は効果的です。 5 広報じようほく

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