広報じょうほく No.489 2003(平成15)年 2月
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郷土上入野には、通称白票 山という海抜100メートル を超える山があり、ふもとに は小松寺があります。その山 の中腹に、今から860年前 に生まれた平重盛の苔むした お墓があります。源平時代に あって、父、平清盛の暴挙を 諌言によって制し、時の君主 に対する忠と、、栽に対する孝 の道を守り、42歳で病没。い わゆる忠孝両全を全うした史 実は有名で、国の重要文化財 に指定されています。 戦後50余年を経て想像もし なかった時代となり、物質偏 重の歪みが続出し、特に倫理 の規範が崩れ、青少年行動の 荒廃は目を覆うばかりです。 激動の戦後を生きて新生日本 を造ってきた人々からみれば、 「誠に情けない」 ことだと思 います。 いつの時代においても、残 すべきもの、守るべきものは 厳然としてあると信じていま 出番を待つ小松太鼓(重盛太鼓) す。そのような中で、先人の 思想と行動を、歌や踊り、笛、 太鼓などでわかりやすく体得 できる郷土芸能『小松太鼓』 (重盛太鼓・複数の和太鼓、 笛、鉦、その他の楽器による 演奏、それに付随する歌と踊 りなどを称する)を創設し、 後世に伝えたいと念願し、心 ある有志各位(小松地区区民 の会、小松小学枚PTA、地 区選出の議会議月、教書、 民生委貞、青少年育成委員、 子ども会育成会、区長等)が 一堂に会し、目標を一つにし て平成12年に準備委貞会を発 足しました。 その後も区民一体となり、 目的達成のため、夢を実現す るために頑張ってきました。 区民の皆様方の絶大なる郷土 愛のお陰をもちまして、第1 段階である太鼓等の立派な楽 器を購入することができきし たので、なるべく早く皆様方 に披露できる機会を作るよう 手順を進めています。 ここにたどりつくまでには、 区民の皆様方、地元出身の篤 志家の方々、地元企業等、多 くの方の熱意と善意があった からこそできたことだと感謝 しています。また、県及び町 の計らいと創設の趣旨をくみ 取り頂いたことによって、14 年度コミュニティ助成金(財 団法人自治稔合センターが、 宝くじの普及広報事業費とし て受け入れる宝くじ受託事業 収入を財源としたもの)が、 助成決定されたことは、関係 者一同、本当に喜んでいる次 第です。、 これを機会に、地区青少年 の健全育成、区民相互の協調 性等を主眼とし、内容を充実 していくために区民一丸となっ て、創意工夫しながら地道に 努力していきたいと思います。 そして近い将来、〝常北町に 『小栓太鼓』 (重盛太鼓) あ り″をスローガンに頑張って いきたいと思います。出演時 には、「宝くじは、縁の下の チカラ持ち」 の看板を作って おき、そのPRにも努めてい きます。 結びになりますが、誠心誠 意ご尽力いただきました関係 者の皆さんに、心から感謝を 申し上げます。

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