広報じょうほく No.479 2002(平成14)年 4月
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急速な高齢化 我が国では、欧米諸国の2 〜4倍と、世界でも例を見な い速度で高齢化が進展してい ます。2015年には国民の 4人に一人が高齢者となり、 本格的な高齢社会に突入する と見込まれています。 また、世帯構造でも、全体 の4割が高齢者を含む世帯に なるとともに、一人暮らしの 高齢者や高齢者のみの世帯が 大幅に増加し、これらが全世 高齢になると、室内や廊下 の段差につまづいてけがをす るのではないか、手すりのな いお風呂やトイレで苦労する のではないか、などの住まい に関する不安が生じてきます。 ここでは、住宅のバリアフ リー化を進めるための取り組 みや工夫を紹介します。 住宅のバリアフリI化の 必要性 ませんか のバリアフリー】 バリアフリー化の遅れ 高齢者の居住の状況は、9 割が在宅であるにもかかわら ず、 ・手すりの設置 ・段差の解消 ・車いすの通れる広い廊下幅 の確保 といった基本的なバリアフリー 化がなされた住宅は、全住宅 の約3パーセントしかなく、 遅れている状況にあります。 平成10年度の統計によると、 住宅にかかわる高齢者の事故 死は約4、400人で、これ は、高齢者の交通事故死の人 数に匹敵するほどとなってお り、住宅のバリアフリー化は 重要な課題となっています。 帯の2割に達すると見込まれ ています。 住宅のパ〓一■」フリー化を 進めるために虹・日計 バリアフリー化された高齢 者向けの優良な賃貸住宅(高 齢者向け優良賃貸住宅)を建 設したり、既存の住宅を高齢 者向け優良賃貸住宅とするた めにバリアフリーリフォーム ち衷のバリアフリー化 高齢者自身が持ち家をバリ アフリーリフォームする場合、 生存時のローンの返済を軽く する住宅金融公庫の特別な融 資制度(高齢者向け返済特例 制度)があります。 この制度を利用すれば、生 存時は利子のみを返済し、死 亡時に住宅資産などを活用し て、元金を一括償還すること ができます。また、この融資 にかかる債務については、高 齢者居住支援センターによる 債務保証を受けることになり ます。 賃貸住宅の バリアフリー化 高齢者や体の不自由な人が 安全に生活できるように、床 の段差をなくしたり、手すり を付けたりするなどの工夫や エレベーター整備など、バリ アフリー化を行うことが可能 です。 住宅のバリアフリー化のた めには、新築をする際に、将 来、身体棟能が低下して住宅 を改造する必要がでてきた場 合に備え、あらかじめ設計上 の工夫をしておくと改造がし やすくなります。 高齢者をはじめ、だれもが 安全に安心して暮らすために、 どのような工夫があるか考え てみましょう。 したりする場合に、国や地方 公共団体から補助金や税制上 の優遇措置を受けることがで きます。 また、賃貸人が低所得の高 齢者世帯に対して家賃の減額 を行った場合には、その費用 についても補助を受けること ができます。 リ.. リーの ためのエ夫 ●広い幅の廊下や出入り口 車いすが楽に通れる幅にし ておくと、だれもが安全に移 動できます。手すりを設置す る配慮も必要です。 ●室内の段差の解消 部屋の出入り口などの段差 をできる限り小さくしておく と、つまづき防止になり、幸 いすも通りやすくなります。 ●広くて使いやすい浴室 浴室の広さを十分に確保す ると介助が容易になります。 手すりを設置したり、温度差 をできる限り小さくするなど の配慮も必要です。 ●広くて使いやすいトイレ 便器の前方または側方に十 分なスペースを確保すると、 介助が容易になります。便器 は洋式とします。手すりを設 置するなどの配慮も必要です。 問合せ 県土木部住宅課 m301-4759 住まいのバリアフリー 広報じようほく
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