広報じょうほく No.475 2001(平成13)年 12月
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み、せきなどが中心で、全身 症状はあまりみられません。 発熱もインフルエンザほど高 くなく、重症化することはほ とんどありません。 一方、インフルエンザにか かると39℃以上の発熱、頭痛、 関節痛、筋肉痛など全身の症 状が強く、あわせて、普通の 風邪と同様の、のどの痛み、 鼻汁などの症状もみられます。 さらに、気管支炎、肺炎など を併発し、重症化することが あるのもインフルエンザの特 徴です。 Q A また、インフルエンザは流 行が始まると、短期間に小児 から高齢者まで膨大な数の人 イ■ンフル王ンザQ&A‖ インフルエンザは 普通の風水とどう導フの〜 普通の風邪の症状は、の どの痛み、鼻汁、くしや を巻き込むという点でも普通 の風邪とは異なります。さら に、冬季はもともとほかのシー ズンに比べて死亡者が多いの ですが、インフルエンザが流 行すると、高齢者の死亡率が 普段より高くなるという点で も大きな違いがみられます。 インフルエンザにかかっ Qたらどうすればよいので すか〜 で受診して治療を受けましょ う。②安静にして、簡養をと りましょう。.特に睡眠を十分 にとることが大切です。③乾 燥するとインフルエンザにか かりやすくなるので、部屋の 湿度を保ちましょう。④水分 を十分に補給しましょう。お 茶、ジュース、スープなど飲 みたいもので結構です。なお、 早めに治療することは.、自分 の体を守るだけでなく、ほか の人にインフルエンザをうつ さないとい、呈息味でも重要な ことです。 A ①単なる風邪だと軽く考 えずに、早めに医療機関 最近、インフルエンザウイ ルス治療薬として抗ウイルス 薬が使用できるようになりま した。また、インフルエンザ にかかったことにより、ほか の細菌にも感染しやすくなり ますが、このような細菌の混 合感染による肺炎、気管支炎 などの合併症に対する治療と して抗生物質が使用されます。 これらの薬の効果について は、インフルエンザにかかっ てからの時間や体の状態によ り異なります。使用について は医師の判断によりますので、 医師に相談することが重要で す。なお、市販の風邪薬は、 発熱や鼻汁、鼻づまりなどの 症状をやわらげることはでき ますが、インフルエンザウイ ルスや細菌に直接効くもので はありません。 人の70〜80%の人は、予防接 種を受けていれば、インフル エンザにかからずにすむか、 かかっても症状が軽くてすむ という有効性が証明されてい A Q インフルエンザの予防接 種は効果があるの? 予防接種を受けないでイ ンフルエンザにかかった ます。特に高齢者の場合は、 インフルエンザによる入院・ 死亡を減らすことが証明され ています。 WHO(世界保健検閲)が 推奨したウイルス株を基本に して我が国の流行状況などか ら予測して作られた我が国の インフルエンザワクチンは、 この10年間、予測と流行した ウイルス株はほほ一致してお り、有効なワクチンが作られ ています。 気をつけなければならないも のとして、脳炎・脳症の問題 が指摘されています。その徴 候として、①水分をとったあ とすぐに吐いてしまい元気が ない⑧意識がはつきりせず、 うとうとしている③けいれん を起こす、などがあります。 Q A 乳幼児や高齢者はどんな ことに気をつければいいの〜 乳幼児、ことに幼児のイ ンフルエンザの合併症で このような症状がみられると きなどにはすぐに医療機関に 相談してください。 高齢者は流行前に予防接種 を受けましょう。これはイン フルエンザ予防の基本となり ます。また、インフルエンザ が流行しているときは、人込 みへの外出は避けましょう。 特に、疲れている時や睡眠不 足の時に無理に外出するのは 避けましょう。また、高齢者 と同居している人、世話をし ている人も予防接種を行うな どの対策をとって、ウイルス を持ちこまないようにするこ とをお勧めします。 広報じようほく
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