広報じょうほく No.473 2001(平成13)年 10月
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一 家庭ごみと事業系ごみを合わせ た一人1日当たりのごみ排出量は 約1・1キロで、そのうち家庭ご みの割合は約7割(約800グラ ム)に当たります。家庭ごみの内 訳をみると、水分を含んだ湿重量 比では厨芥類、すなわち台所の生 ごみが一番重く全体の約3割を 占めています(平成9年度‥環境 庁調査)。比重の高い生ごみをそ のまま燃えるごみとして出してい る限り、ごみ袋は重いままという ことになります。 I l一一.」 回収した家庭ごみの8剖は、焼 却炉で燃やされます。しかし、そ の大部分が水分である生ごみは、 焼却炉にとっては大きな負担とな ります。そればかりでなく、水分 の多い生ごみを燃やすことは焼却 炉の温度を下げることにもなり、 ダイオキシンを発生させることも あり得ます。また、生ごみを燃や すのに使用する化石燃料等により、 地球温暖化の原因の一つであるC O2を排出することにもなります。 家庭からのごみは ヨ 褒軽か 1日800グラム b出る生こ 円の生ごみをみると、調理 くず以外にも食べ残しなどが高い 割合を占めています。冷蔵庫の大 型化により、大量に買った食料品 もすべて収納できるようになりま した。一方で、食べ切れずに未開 封のまま消費期限が切れ、捨てら れていく食料品が増えているのも 事実です。食糧の多くを輸入に頼っ ている我が国の現状を考えると、 食べ残しを少なくするなど、生ご みを減らす生活を考える必要があ ります。 r雲」みを ■ 「エコクッキング」とは省エネ 及び食材科を生かしきることを主 眼においた料理法です。野菜くず として捨てていたものや余ったお かずをどのようにしたらおいしく 食べられるのか、楽しみながら工 夫してみましょう。県消費生活セ ンター主催によるエコクッキング の講座も開講されています。参加 してみてはいかがでしょうか。 ツキンウr- みを減らそう ( 畑などにそのまま埋めて肥料にし たり、家畜の飼料にしたりしてい ました。最近では、衛生上の観点 から焼却されることが多くなりま したが、再び家庭ごみを堆肥とし て活用しょうという動きが消費者 の中で高まっています。 生ごみを堆肥化する方法は、大 きく分けて三つあります。 一つ日はコンポスト容器方式と いい土壌中の好気性微生物を利用 したもので、容器の中に生ごみと 土を交互に積むと、約3か月ほど で堆肥ができます。 二つ目は「EMぼかし」を利用 した密閉容器方式。EMとは有用 な微生物群のこと.で、微生物の中 から植物の生産に必要な乳酸菌や 酵母菌などを出して複合させたも のです。これをもみ殻ヤ米ぬかな どの有椀物と混ぜて発酵させたも のがEMぼかしで、堆肥化を早め、 臭いもきつくありません。 三つ目は家電メーカーが出して いる家庭用の電気生ごみ処理機で、 大きく分けて微生物分解方式と温 風乾燥方式があります。処理後の 容積が8分の1程度まで減り、で きたものはさらさらしていて扱い やすいという特徴があります。 コンポスト容器を使えば,生ごみを堆月巴化 することができます。庭のある家庭なら, 穴を掘って埋めるだけでも処理できます。 -コンボスト容器の有効利用法-・ ①新鮮な食材を選び 大根,ニンジン. ごしらえ ましょう(傷んで捨てる部分が 減ります)。②使い切れる分だ け計画的に買いましょう。 地場産だから 新鮮 さつまいもは,丸ごと食べられ ます。そのまま調理に使ったり, 皮だけを集めて「きんぴら」や 「かき揚げ」「スープ」にしたり するとおいしく食べられます。 農薬は水洗いでかなりとれま す。気になる人は無農薬野菜を 使いましょう。 L、一 1.水分をよく切る 2.生ごみはなるべく 細か<して入れる(( 3.時々かきまぜて空 気を十分に入れる 4.発酵促進剤などを 併用して効果を上げ る ビニール などは除 <′ 官需晋警べ切れる分だけ作 ②残ったおかずは工夫して食べ 切りましょう。例えば残ったク リームシチューはグラタンやコ ロッケの具になります。 ③残ったおかずは味付けを変え てみましょう(チーズ味,カレー 味,トマト味,ハーブ風味など)。 週に一度は在庫一層科 ユーや野菜スープなど 。シチ で冷蔵庫の野菜を一掃。食べ残 しが減ります。 広報じようほく
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