広報じょうほく No.469 2001(平成13)年 6月
5/12
菌の弱点を知れば こわくぢいー・ 食中毒の原因の約▼8割が、病原菌による「細 菌性食中毒」です。食材についた病原菌が、腸 の中で一定以上の数に増殖したり、毒素を出し たりします。すると、吐き気や下痢、発熱など の症状を引き起こすのです。 食中毒のほとんどは、包丁やまな板、プキン などについた菌が食材につき、それを食べるこ とで発生します。食中毒を起こす菌は湿った温 かい環境を好み、菌が増殖するのに水分は必要 不可欠。水一滴に約一億個の細菌が住めるとい われるくらいです。そして温度が10℃を超える と活発に分裂し始めます。逆をいえば、菌の弱 点は、からりと乾燥した清潔な環境なのです。 食中毒予防のためには、菌を「つけない・増 やさない・殺す」この3原則を心掛けることが 大切です。また、抵抗力が落ちていると食中毒 を起こしやすくなるので、規則正しい生活を心 がけましょう。 ほかに原因がないのに、吐き気や僻吐、腹痛、 下痢、発熱、目がかすむ、めまいがする、体の どこかがしびれるなどの症状があったら食中毒 が疑われます。下痢止めを飲まない、水分補給 だけで断食する、抗生物質をむやみに飲まない などを守り、早めに受診しましょう。 食品や調理器具の衛生管理ガ決め手 苦岩手防塞穿ら 嘉ぢたの家庭の食中毒予防手エ・γウ l■ ′.′... □口[〓] ①冷蔵庫の中身は7割程度である ①板は肉一魚■轄用を分けて [コ ③手を洗うことを習慣づけている □ [コ ⑤フキンやタオルなどは常に清潔で 乾燥したものを用意している ⑥食品の中心部までしつかり加熱し ている ⑦魚,肉,卵などを買うときは生食用 の表示と賞味期限を確認している (む残り物は冷蔵庫で保存している [コ ④できあがった料理はすぐに食べて いる ていますガ。毎年、飲食店と家庭での発 生件数ガトップ争いを続けています。家 庭での発生は、一人ひとりの心構えとち よっとした努力で防げるのです。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ○が3個以下→[危険ゾーン] すぐに○のつかない項目の改善をしましよ う旦 ○が4~6個-■[要注意ゾーン]3原則を心掛けて日々気をつけましよう1 0が7個以上→[安心ゾーン] この調子で食中毒菌が人り込めない環境を 維持していきましよう1 し 食中毒予防にあなたはどんな用心をし キ 食中毒予防の手原則 菌をつけ喀い・増や己噂い・殺す! 食中毒予賄例 生活術 ●菌をつけない 食材に触れる前の手洗い と調理器異の殺菌・消毒 調理の前には,必ず石 けんを使って流水でしつ かり手を洗いましよう。 包丁やまな板は,食品 ことに分けて使い,使い 終わったら十分にすすぎ ます。週に何回かは,漂 白剤や熱湯で消毒し,日 光にあてて乾燥させましよ う。 ●菌を増やさない 食品lま必ず4℃以下で保 存,絶対に室温で放置し ない 食材は新鮮なものを買 い,すぐ冷蔵庫に入れま しよう。 また,調理したものは 温かいうちに,冷たいも のは冷たいうちに食べる のが基本です。食品は室 温で放置しないよう心が けましよう。 ●薗を殺す できるだけ生食はさけ, 十分に加熱したものを食 べること 生野菜などを食べると きは,よく洗い,食肉な どは中心部までしつかり と加熱したものを早めに 食べるようにしましよう。 井戸水,湧き水は必ず沸 騰させて。 記事提供:茨城県民健康保険団体連合会 5 広報じようほく
元のページ