広報じょうほく No.466 2001(平成13)年 3月
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塩分がもたらす 血管へのダメージ 人間の体を流れる血液は、細胞に酸素や栄養を 運ぶ働きをしています。心臓の収縮と拡張のポン プ作用によって、血液は全身のすみずみまで流れ、 送り出されているのです。このとき、血管の壁に かかる圧力を”血圧〞とよんでいます。 塩分を取り過ぎると血液中の塩分濃度が上がり、 薄めようとして体が水分を求めてきます。塩っ辛 いものを取ると水が飲みたくなるのはこのためで す。水分を摂取すると血液量が増え、この血液を 全身に送り出すために心臓の抽出量も増えて血圧 が上がります。また、食塩の成分であるナトリウ ムは、血管壁の細胞に働きかけ、血管を収縮させ るため血圧が上がります。 血圧が高い状態を〝高血圧〞といいますが、高血 圧が怖いのは、血圧が高いということよりも、高 血圧が続くことで起きる動脈硬化です。軽い高血 圧でも、放っておけば徐々に血管の弾力性が失わ れ、破れやすい状態になります。そして、生命に かかわる脳卒中や心筋梗塞、狭心症、腎不全など、 重大な合併症を引き起「」してしまうのです。 血圧が高いといわれたら、くれぐれも軽く考え ずに、日常生活の改善と定期的な検査を受けるよ うにしましょう。高血圧の原因になる塩分の取り 過ぎには十分に注意し、1日109以下の塩分を目 標に薄味の食生活を心がけていきましょう。 塩分の取り過ぎ廊 高血圧の原回に帽‖ J/■ト あぢたの塩分取り方手エーγウ □①富孟苦壷畠完孟雲・さつまあげな □ □ 讐モ㌣:\、讐テワ、1プチ讐き□ ①外食,テイクアウト,インスタン ト食品が多い (むぅーメンやそばなどめん類が好き で,汁を飲む ③パンにはパター,マーガリンをたっ ぷりぬる ④漬けものや味わう前にしようゆや 塩を力\ける 即羊風料理より和風料理が好き □ ④塩辛,佃煮・干もの,塩 ロ 日本人は塩分を取り過ぎる傾向にあり、 平成10年度の更生省ガ発表した日本人の食塩 摂取量は1日13g。塩分の取り過ぎは高血圧 の原因にもなるので、1日10g以下を目標に しましよう。 ◎ 塩分の取り過ぎです。今すぐ減塩を心がけ ないと高血圧を引き起こします。 ○が6個以上-ト[危険ゾーン] 疎に ○が3~5個→[要注意ゾーン]芸名去警雪2霊室諾恕詔莞空 ○が2個以下→[安心ゾーン] です0 ⇔差蓋莞コ.γ 薄味テクニ・γウで塩分を減ちモう ●しようゆなとは直接ガけないようにしよう 料理の疎も確かめないで,しようゆ やソースをかけるのはやめ,別の小皿 に入れ,つけて食べるようにすると塩 分をクンと減らせます ●香味野菜や酸味を上手に活用しよう ねぎ,しようが,三つ葉,しそなど, 香りの高い野菜やレモンやすだち,酢 などの酸味を上手に使い,塩分を減ら しましよう。 ●料理方法に工夫をもたせよう 一般的に煮ものより焼きもの,焼き ものより炒めものが塩分が少なめです。 しようゆはだし汁などで割って使いましよう。 ●素材の味を楽しもう 鮮度のよい食材を選んで,素材その ものの味を楽しむようにしましよう。 素材の甘さや香りなどが感じられるは ずです。 ●汁ものは残そう うどん,そば,ラーメンなどの汁は 飲まないようにしましよう。みそ汁も 減塩みそを使用したり,異だくさんに したりするなどの工夫をしましよう。 ●塩分の多い食品は取らない 保存食品や加工食品,スナ、ソウ菓子 などは大変多く塩分が含まれています。 食べ過ぎには十分注意をするようにし ましよう。 記事提供:茨城県民健康保険団体連合会 ワ 広報しようほく
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