広報じょうほく No.460 2000(平成12)年 9月
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ふれあいの里天文台だより 秋の夜長に星空を見ませんか? 秋になると,空が澄んできますね。星の輝きも増したような感じがします。ぜひ,澄みきった星空を見上 げてみてください。 見ませんか1 中秋の名月 今年の中秋の名月は9月12日(州でした。昔からす すきやお団子をお供えして,月を愛(め)でていま した。何とも風流な風習ですね。十五夜お月さんと いえば,うさぎの餅つきなどとよくいわれますが, あれは,月の表面の黒いところの模様がそう見える ことからいわれています。でも月の模様はなかなか はっきり見えません。実は,双眼鏡を使うと,この 模様がよく見えます。7倍や10倍ほどで口径5cm ほどの双眼鏡で月を見ると,この黒い模様がはっき りくっきり見えて,うさぎが餅をついている模様が よくわかります。西洋の方では,涙を流している人 だとか「かに」だとか,いろいろな見方がされてい ます。あなたは,何に見えますか? 見ませんか2 ペガススの四辺形 1等星が一つしかない,さびしい秋の星空では, 星座を結ぶのが難しいのですが,それでも,このペ ガススの四辺形という道しるべがあるおかげで,そ れをたどることができます。夏の大三角がどいた東 の空は,ほとんど明るい星がなくて初めはよくわか りませんが,広い範囲を注目していると,大きな台 形が斜めに傾いているのに気づくかもしれません。 それが,ペガススの四辺形です。不思議なことにこ の四辺形の中には,星がないように見えます。目が すごくいい人なら,この宇宙の窓からのぞき見てい る二つの目(4等星と5等星です。)に気づくかも。 ここからどう星座をたどるかは,天文台に来て聞い てください。 天六台からの韻知らせ ふれあいの里天文台の公開予定 ふれあいの里天文台は,毎週土曜日に公開します。 秋の星座の紹介のほか,望遠鏡では以下の天体を 観察します。 9/30 球状星団M2,二重星団 球状星団ってなんでしょう? 何万個という星 がぎゅっと球状に密集している星の大集団です。 それが2~3万光年という遠くにあるた め,非常にかすかで,もちろん望遠鏡を使わない と見えません。大きな望遠鏡でも綿毛の様にしか 見えませんが,よく見ると星の集団かも?という 見え方です。なお,かすかなので,薄雲があると 見えなくなります。そんなときは二重星や明るい 星を見ます。 二重星団は,二つの星の集団(散開星団)がす ぐ近くに隣り合って見えるものです。望遠鏡の視 野いっぱいに星が広がります。 覿寄天真窃虚 子供に人気のいろいろな工作,実験を行ってい る親子天文教室。9月からは月1回のペースで行 う予定です。詳しくは,ふれあいの里までお問い 合わせください。 9月24日 「潜望鏡を作ろう」 10月27日 「コイルで電気を起こそう」 11月26日 「地上を走るヨットで遊ぼう」 会場:天文台,時間:午後2時~4時 受付:当日正午より管理事務所前にて 参加費:300円 ※内容,参加費は変更になる場合がありま す。 第6回 星藍観塾会 恒例になりました天文台の星まつり「星空観望 会」。おかげさまで,6回を数え息ことができまし た。天文台の無料公開の他,小型望遠鏡での観望, けんちん汁やおしるこの無料配布など,イベント 盛りだくさんですので,ぜひともお越しください。 なお,雨天の場合は翌日に順延します。 日時:11月18日 午後6時~10時 会場:天文台,天文台前広場 J紬,II月の公開,行事予定 10/7,8,14 10/21,28 10/27,11/26 11/3,4,11 11/18 11/25 月 星雲星団(球状星団) 親子天文教室 月,木星 土星 星空観望会 木星 土星 人気の丑星。赤星は可『月から わっかのはっきり見える土星,しま模様が見え る木星。毎年,大人気です。今年は11月から見 ることができます。ぜひ,不思議な惑星の光景を のぞきにきてください。 3 広報じようほく

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