広報じょうほく No.458 2000(平成12)年 7月
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城北囲碁会のあゆみ 囲碁は、中国において五千年前 に生まれたともいわれています。 日本では、昔から武士や僧侶の間 でよく打たれたといわれ、戦国時 代でも御城碁が打たれ、その棋譜 が残っています。現在では全世界 に普及し、毎年世界大会も行われ ています。なかでも、お隣りの韓 国は特に盛んで、小学、中学、高 校、大学等で囲碁が教科に取り入 れられて教育されているため、日 本をはるかにしのいでいるといわ れています。 城北囲碁会は、昭和30年代に誕 生し活動していましたが、l時期、 活動を中断していました。私が平 成元年に常北町に戻ってきたとき に城北囲碁会が中断していること を知り、私たちの先輩が苦労して 作った城北囲碁会の尊い灯を消し てしまっては申し訳ないと思い、 囲碁会で対局を楽しむ会員 井しみなが各腕を履く 一城北囲碁会のあゆみ一 城北囲碁全会長川 又 囲碁愛好者の協力を得て、平成4 年に復活したのです。その後、平 成6年には城北囲碁会の一環事業 として、囲碁教室を開設しました。 城北囲碁会は、四季を通じて年 に4回、コミュニティセンター常 北で開催しています。参加してい る方は町内のほかに、水戸市、笠 間市、七会、桂、御前山、緒川の 各村、山方、大宮町と広域にわた っており、25名程度の腕自慢が集 まって盛況をみています。囲碁教 室は、毎週土曜日の夜、コミュニ ティセンター常北で開設していま す。参加している方はほとんどの 方が町内ですが、1〜2名近隣か らも来て腕を磨いています。その 熱心さは驚くほどで、午後7時か らにもかかわらず、待ち切れずに 午後6時半ごろからパチリ、パチ リと石昔が聞こえています。 また、先日は囲碁教室のメンバ ーがひぬま荘に宿泊して、碁会を 開催しました。参加者9名の総当 たり制とし、各自8局ずつの対局 となり、昼食後から早速、最初の 組み合わせに従って打ち進められ ました。 梅雨の季節、窓外には小雨に滞 れた樹木の緑が、ひときわ鮮やか でした。 一方、静かで広々とした会場で は、夕食をはさんで夜遅くまで熱 ( 戦が展開されたことは言うまでも ありません。 翌日、係より成績が発表されま した。優勝及び入賞者の喜びの顔、 お互いの健闘をたたえ合う仲間の 姿に、心の温かさ、豊かさを感じ ました。 崗碁のすすめ 定年を過ぎた方の間で「暇で退 屈して困った」という話をたまに 聞きます。つい最近のことですが、 碁の仲間のところへ行きました。 その御主人いわく「俺は碁を覚え ていてよかった。もし碁でもやら なかったら、暇を持て余して退屈 してどうしようもなかったよ。暇 と感じると健康にも悪いという話 だから」とのことでした。その点 私も同感で、碁を覚えていてよか ったと、しみじみ思うこともあり ます。碁には費用がほとんどかか らないという点も、年金生活者に は魅力の一つでもあります。費用 がかからない大きな理由は、コミュ ニティセンター常北が無料で借用 できるからです。その点、感謝し て利用させて頂いています。碁を 打っていると明日が待ち遠しい、 人生が楽しくなる、奥行きは気が 遠くなるほど深く、おもしろさは 抜群で、ボケ防止にもなるのでは ないでしょうか。 広報じようほく
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