広報じょうほく No.457 2000(平成12)年 6月
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常北町郷土文化研究会は昭和37 年誕生です。37歳を過ぎました。 文化財調査に関心をもつ同好の士 が集まって生まれました。大高秀 男元町長、冨永倍走元教育長をは じめ、多くの方のご援助、所常蔵 初代会長、会貞の熱意が本会を成 長させ、この会の伝統の基盤を培っ たのです。 会のあゆみの概要を思いつくま ま記します。 1 機関誌「常北の文化」刊行 昭和39年に「創刊号」を発刊し、 平成12年に「第管下」が成りまし た。会月の調査、研究の結果をま とめ、広ぐ公表する意図です。歴 史分野以外の文芸作品にも広げ、 文章も平易に、重美や図表も多く する等、漸次変容もしました。表 紙の題字は所常蔵会長の書を今も 使っています。可能な限り多くの 方の作品を載せ、多彩で親しみや すい機関誌をこれからも続刊した く存じますので、ご協力ください。 2 解説板の設置 昭和38年に町域内の名所、旧跡 24か所の解説板を建設しました。 特に、若い人に郷土の文化に触れ 郷土の歴史講演会 てもらい、郷土愛を培うのがねら いでした。他町村の人にも好評で した。建設費は町で支弁していた だきました。年を経て、現存する のはわずかです。現在は教育委貞 会が年次計画で更新しています。 3 文化財展示会 第1回は昭和42年に中央公民館 の一室で開催しました。以来年1 回、隔年で実施し、昭和56年度に 第18回を実施しました。貴重な文 化財を一堂に集めて展示すること は有意義ですが、問題も多岐にわ たり、現在休止中です。 一議演会の開催 常北町の文化財の理解を深化す るねらいで実施しています。当初 は会員研修時に招いた講師の講話 でした。現在は会月以外の方にも 参加していただいています。昨年 度は、茨城県立歴史館の棟井明先 生で、演題は「幕末の常北地方」 でした。町の「生涯学習推進本撃 との共催で行っています。 5 研修視察の実施 「実地踏査」と称し、常北町域 内で実施しました。後に「臨地研 修」と呼び、現在は「研修視察」 と言っています。視察地も遠くな り、県外のときもあります。昨年 は大子町の茶の里公園、おやき学 校でした。今年は伊奈町の「ワー プステーション江戸」を予定して ( います。絵会もこのときに実施し たりしています。堅苦しいことば かりではありません。 今後も続けたいという会月の方 の声にこたえたいと思います。 ¢ 研究発表会 会員各自がそれぞれ好きな問題 や会月から希望が多い問題を調査・ 研究し、発表して、話し合いによ り深化をはかる重要な事業でした。 当初は隔月1回実施していました が、今は必要に応じて開催してい ます。もちろん会月の個人研修は 続き、検閲誌にも一部は載ってい ます。 郷土文化の調査は意義深く、興 味もありますが、反面とても難事 なことは多くの先人も説いていま す。話題は永久に残るどこまでも 続く長い道で、スクラムを組んで、 声をかけ合って歩むほかありません。 見直して、よいものは次の世代 に残すことの肝要はいうまでもあ りません。会月は現在約50名です。 関心のある方のご入会をお待ちし ています。 理解するほどに愛情も深まると いわれています。若い人が、私た ちの先人が血と汗で今日の豊かな 郷土を築いてきたことを理解すれ ば、郷土愛も一層深まると思いま す。文化の香り豊かな郷土づくり の道の一つにつながることでしょう。 広報じようほく
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