広報じょうほく No.454 2000(平成12)年 3月
9/12
高齢者福祉問題が最近叫ばれる ようになりました。この4月から、 介護保険による介護制度が始まり ます。この制度は町や県としても、 また国としても制度上の閉篭を残 しながら発足し、具体的な内容等 においても未定の部分が多いよう に思われます。 このような社会において、私た ちはいかにして家族や町の皆さん 方に迷惑をかけないで、生きるた めにできるだけの努力をするとい 加藤さん爪 うことが大切なのではないでしょ うか。 家族に頼らず、今日一日、朝か ら晩まで自分にできるものは何か、 自分の楽しみは何か、私の好きな 趣味は…などと、考えをめぐらす ことが大事ではないでしょうか。 囲碁や将棋、花づくり、盆栽、工 芸や書画、俳句、短歌等々何か自 分の趣味に合い、やってみたいと 思うことがあるはずだと思います。 ふじたゆみこ 先月、藤田弓子さんの講演で、 「トキメキのある人生」 を日課とすることが大切 だとのお話を伺いました。 そのためにも、私は趣味 を生かし、楽しみながら、 希望をもって、生産を送 りたいものだと考えてい ます。そのような考えか ら、私は自然のものを対 象にした作品づくり等を 通して、喜びと楽しみを 味わいながら、音量な日々 を送り、自然を相手に健 康づくりに心がけている つもりです。そのいくつ かをご紹介します。 る す。朝早起きして、山野 を散策しながら、蔓を探 し歩きます。この山野歩 きはとてもそう快で、健 つ つは、「蔓工芸」で 廉づくりにとてもよいと考えてい ます。至る所に、いろいろな種類 の萎があり、とても楽しみです。 また、葺は山野で自由奔放にふ るまっています。それらを採取し、 その形を生かしながら、どのよう な作品にしたらよいか自分でイメー ジし、蔓との組み合わせ等を考え、 かご 形を整え、籠や置物、イス等、思 い思いの作品を作る魅力がありま す。時には、遊び心で、頭と指を 自然を相手の健康づくり ロ『国昭◎学習』を温』官ロ 常北町下古内 加 藤 鉦 好 使い、楽しみながら作品づくりを する。思わぬ作品ができることも あり、完成の喜びと共に、ボケ防 止や健康維持、増進にも役立つと 考えています。過日、友人に「藤 蔓のイス」を提倶し、大変喜ばれ ました。こういうことも、私の作 品づくりの励みになっています。 また、昨年の暮れには、笠間の 農業改良普及所に招かれ、「葦籠 づくりとポケ防止」と慈して、女 性大学の皆さんに、2時間単にわ たって蔓を利用したアイデアの話 と実演をしてきました。女性大学 の皆さんは、フジ、アケビ、カツ ラ、山ブドウ、クズ等、さまざま な蔓を持ち寄り、それらを利用し て、自分の発想を生かした思い思 いの作品づくりをし、大変喜んで いました。 二つめに、私はこんな事もおも しろいのではないかと、最近、 いLとうろう 「石灯籠づくり」をはじめました。 風のない、暖かい小春日和に、那 珂川や藤井川の河原に出かけて行っ て、小石に箭しかけたり、気にいっ た小石を拾ったりしてきます。こ れは、ストレス解消に最良だと私 は考えています。河原に腰をおろ して、付近の小石に話しかけると、 小石も私に話しかけてくるようで 不思議なものです。この時、とて もリラックスできます。 ′■\ 色や形などの違う石集めも魅力 です。私は石灯籠づくりの素材に ふさわしい小石を持ち帰って、小 石の形や色等の組み合わせを考え、 楽しんでいます。私はこのように、 日々のあり方を自分なりに考え、 自然を相手に健康づくりに努めて いるつもりです。 さらに、私は「山ゆり荘」にこ んな言葉を贈りました。 「なんでも良い。ひまを作らな い人生」をと…。 つまり、人は暇のない生活をし ていると、つまらない考え等浮か ばない。それを考える時間もない。 だから、人は暇を作ってはいけな いという意味です。なんでも良い。 暇のない毎日を送るぺきだと考え ています。 これからも私は、趣味をもち、 人生にときめきを感じ、豊かな感 情表現をして、一日一日を元気に 送っていきたいと思っています。 皆さん/、介護等のお世話にな らないように、自己の健康管理に 留意し、気力と充実のある日々に していこうではありませんか。 ◇ ◇ ◇ 生涯学習課では学習したい人の ために学習相談や学習情報の提僕 等をしています。 ぜひ、ご相談ください。 (m288-6100) 広報じようほく
元のページ