広報じょうほく No.450 1999(平成11)年 11月
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「絵を習いたいのです。でも難 しくてなかなか始められないので すが…」などの問い合わせが、最 近美びたびあります。確かに絵を かくことは難しいという先入観念 を持つ人がいます。しかし、水彩 画は絵の具・水・紙さえあれば、 だれでむ気軽に始められるもので す、 絵心や才能の有無などを気にし ていたのでは何もできません。要 は、まずかいてみることです。そ の中から「美的感覚」や「絵をか く楽しみや喜び」などを知るべき だと私は考えています。 「絵は楽しみでかくべ上と言っ た先輩の言葉が、今でも私の心の 中に残っています。 1 好きなことに取M 「作コ巴と荒木先生 何事でも自分の好きなことに取 り組むことが肝心だと思います。 長続きもしますし、向上心もわく と思います。第一そのことに熱中 できるのではないでしょうか。 私は絵の勉強を始めてから40年 になります。もちろん、子供のこ ろから絵をかくことが好きで、自 分なりに好きな絵をかいていまし た。そのうちに、油絵に興味を持 ち、しばらくの聞かいていました が、水彩画の得意な先生に師事し たことがきっかけとなり、本格的 に水彩画の勉強をするようになり ました。先生から「人間だれでも やればできる」ということを教え られ、自信を持って取り組んでき たように思います。 自分の好きなこと よ この道、40年 絵を描く楽しみ コ伽将官亀留藍盛砂昏を亀監励官』□ ふれあい塾講師 荒 木 久 くもまあ40年も続いたものだと思っ ています。 2 絵は個性と心の表れ 絵をかくことは自分自身の個性 の主張であり、心の表れであると 私は考えています。 指導に当たっては、その人の持 つ個性を大切にし、個性やよさを 引きだすように心がけています。 自分自身の個性がいかに大切なも のかは、絵をかく者だけでなく、 芸術を志す者すべてに必要なこと なのです。 最近は、個性の強い人がかいた 絵を見ると、その人の性格までわ かるようになってきました。また、 個性の強い人が芸術の世界では決 して変わり者でないことも知りま した。 このように、絵をかくことによっ て、物の見方・考え方が深められ るものなのです。 3 努力が喜びを生む 私は何事も努力すればできると いうことをもっと真剣に考えるよ うにしています。 今までの努力で、現在「水彩画 クラブ」(水戸吉田公民館)、「水 彩画基礎講座」支化福祉会鋸)、 「油絵教皇」(ジョイフル本田)、 「油絵・水彩教室(アートセンター タキク)等で指導に当たったり、 新宿京王展(裏革等で個展を圃 \ 催したりして楽しんでいます。 一度志したことを短期間で諦め てしまう人が以外と多いものです。 どんなけいこ事でも遊びでは覚え られません。志したことを最後ま でやり通し、努力してその喜びを 味わってほしいと思います。 特に、努力に努力を重ねて自分 の満足した作品ができたときの喜 びは、何物にも変えられないもの です。 4 学習への勧め 私は絵をかくことによって、精 神的なやすらぎや心の豊かさを感 じています。 町民の皆さんも水彩画に挑戦し てみてはいかがでしょうか。難し いことを考えずに、まずかいてみ ることをお勧めします。絵を学ぶ 心をもって、共に喜びを分かち合 えることができたら、私はこんな 幸せなことはないと思っています。 最後に「絵を愛する人の倫」が 地域に広がるよう今後も努力し、 学び続けていきたいと思っていま す。 ◇ ◇ ◇ 生涯学習課では、学習したい人 のための相談や情報を提供してい ます。 ぜひ、ご相談ください。 (m288-610且
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